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AEOmaticとは?無料WordPress AEOプラグインを日本語で解説 (aeomatic-wordpress-llms-txt-aeo-plugin-japanese-review)
ツール比較最終更新日: 2026年9月22日初出: 2026年9月22日

AEOmaticとは?無料WordPress AEOプラグインを日本語で解説

AEOmaticはAPIキー登録不要で使えるWordPress公式ディレクトリ配布の無料AEOプラグイン。llms.txt自動生成・AI対応性スコア・引用ギャップ分析の仕組みと導入手順、日本語サイトで使う際の注意点を一次情報から整理する。

目次(22項目)

この記事の結論: AEOmaticは、WordPress公式プラグインディレクトリで無料配布されているAEO(Answer Engine Optimization、回答エンジン最適化)専用プラグインである。外部APIキーやアカウント登録が一切不要で、有効化するだけでJSON-LD構造化データ生成、/llms.txtと/llms-full.txtの自動発行、18種類のAIボットを個別制御できるクローラ管理、5カテゴリのAI対応性スコアリング、16ルールの引用ギャップ分析までが動く。全機能が無料という間口の広さが最大の強みだが、2026年9月時点でアクティブインストール数は10未満、レビューはわずか2件にとどまり、日本語コンテンツでのスコアリング精度も未検証という、実績面での限界も併せ持つ。本記事ではインストール手順、AI対応性スコアの読み方、引用ギャップ分析エンジンの仕組み、llms.txt関連エンドポイントの意味、そして日本語サイトで導入する際に押さえておくべき注意点までを一次情報に基づいて整理する。

はじめに

ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewsといった生成AIの回答にどう扱われるかを気にするWordPress運営者が増えている。この文脈で語られるのがAEO(Answer Engine Optimization)という考え方だが、実際にWordPress上でAEO対策を始めようとすると、多くのツールは有料プランやAPIキーの発行、外部アカウントの登録を前提にしている。そうした中で、外部連携なしにインストールと有効化だけで一連のAEO機能が動くプラグインとして名前が挙がるのがAEOmaticだ。

AEOmaticはWordPress公式プラグインディレクトリで配布されている無料プラグインで、構造化データの自動生成からllms.txtの発行、AIクローラの管理、AI対応性のスコアリング、引用されにくい理由を洗い出す分析機能までを1つのプラグインに収めている。英語圏では公式サイトとブログで情報発信が行われているが、2026年9月時点で日本語での解説記事はほとんど見当たらない。本記事は、この情報の空白を埋める目的で、WordPress.orgのプラグイン情報と公式サイトの一次情報をもとにAEOmaticの機能・導入手順・注意点を整理する。

なお、AEOmaticは記事執筆時点でアクティブインストール数10未満、レビュー2件という、稼働実績としてはごく初期段階のツールである点は先に断っておきたい。機能の幅広さと実績の薄さの両方を踏まえたうえで、導入するかどうかを判断してほしい。

AEOmaticとは何か ― 無料・APIキー不要という位置付け

AEOmaticは、WordPressサイトをChatGPT・Perplexity・Gemini・Claude・Google AI Overviewsといった生成AIの回答エンジンに最適化するために設計されたプラグインである。従来のSEOプラグイン(Yoast SEO、Rank Math、All in One SEOなど)が検索順位・メタタグ・サイトマップの管理を担うのに対し、AEOmaticが担うのは「AIがこのサイトの内容を正しく読み取り、回答の根拠として引用しやすい状態を作る」という別軸の役割だ。この役割分担はAEO専用プラグイン全般に共通する考え方で、AEOmaticもその系譜に位置する。

AEOmaticの際立った特徴は、外部APIキーの発行や外部アカウントへの登録が一切不要という点にある。多くのAI関連プラグインは、AIモデルへの問い合わせやスコア算出のためにOpenAIやAnthropicなどのAPIキーを要求したり、SaaS側のアカウント登録を求めたりする設計になっている。AEOmaticはこうした外部連携を持たず、WordPress管理画面上でプラグインを有効化するだけで、構造化データ生成・llms.txt発行・AI対応性スコアリングといった主要機能がすべてローカルで完結する。これは「まず試してみたい」担当者にとって、導入のハードルを大きく下げる設計だ。

料金体系もシンプルで、2026年9月時点では全機能が基本パッケージに含まれる完全無料のプラグインである。有料版・上位プランといった段階的な課金構造を持たず、JSON-LD生成・llms.txt・AIクローラ制御・スコアリング・引用ギャップ分析・エンティティスキャナー・FAQブロックといった機能すべてが無料の範囲内で使える。この点は、同種のAEO/GEO対策プラグインの中でも比較的珍しい設計であり、予算を確保しづらい中小規模サイトやブログにとっては試しやすい選択肢になる。

一方で、無料・オールインワンという間口の広さの裏側には、開発元の情報開示が限定的であるという事実もある。運営会社の詳細や、長期的なサポート体制についての公式な言及はWordPress.orgのプラグインページと公式サイトの範囲では確認できていない。無料であることは魅力だが、「無料だからこそ、運営の継続性は自分たちで見極める必要がある」という前提は持っておいたほうがよい。

インストール手順と動作要件

AEOmaticの導入はWordPress標準のプラグインインストール手順に沿って進められる。具体的な流れは次のとおりだ。

  1. プラグインをインストールする: WordPress管理画面の「プラグイン→新規追加」から「AEOmatic」を検索し、「今すぐインストール」をクリックする。もしくはWordPress.orgからダウンロードしたzipファイルを「プラグインのアップロード」からアップロードする。
  2. プラグインを有効化する: インストール後、「有効化」をクリックする。この時点でAPIキーの入力やアカウント登録を求める画面は表示されない。
  3. パーマリンク設定を確認・保存する: 管理画面の「設定→パーマリンク」を開き、「投稿名」など、デフォルトの「基本」以外のプリティパーマリンク形式になっているかを確認し、変更していなくても一度「変更を保存」をクリックする。この手順は後述するとおり/llms.txtの動作に直結する必須ステップだ。
  4. セットアップウィザードを実行する: 有効化後に表示されるセットアップウィザード(全6ステップ)を進める。各ステップはすべてスキップ可能な設計になっており、詳細な初期設定を後回しにしてまず全体像を把握したい場合はスキップして先に進むこともできる。
  5. ダッシュボードでAI対応性スコアを確認する: セットアップ完了後、ダッシュボードに表示されるAI対応性スコアでサイト全体の現状を確認する。
  6. 投稿エディタのAI対応性パネルで個別記事を最適化する: 各投稿・固定ページの編集画面に表示されるAI対応性パネルから、記事単位の診断結果と改善提案を確認しながら個別に最適化していく。

動作要件はWordPress 6.4以上、PHP 8.0以上とされている。特に注意すべきはPHP 8.0以上という要件で、レンタルサーバーや古い環境ではPHP 7系のままになっているケースも少なくない。導入前にサーバーの管理画面やWordPressの「サイトヘルス」機能でPHPバージョンを確認しておく必要がある。

手順の中で最も見落とされやすいのがステップ3のパーマリンク設定だ。WordPressのデフォルトのパーマリンク設定(「基本」、クエリ文字列ベースのURL)のままでは、AEOmaticが発行する/llms.txtや/llms-full.txtといったエンドポイントが正しく機能しない。プリティパーマリンク(「投稿名」など)に変更し、変更を保存するという操作を経て初めてこれらのエンドポイントが有効になる。プラグインを有効化しただけで「llms.txtが表示されない」というつまずきの多くは、このパーマリンク設定の未対応が原因と考えられる。

AI対応性スコア(5カテゴリ)の読み方

AEOmaticのダッシュボードおよび投稿編集画面には、AI対応性スコアと呼ばれる指標が表示される。このスコアは、次の5つのカテゴリごとに0〜100点で評価され、各カテゴリには改善提案が付随する。

カテゴリ評価対象の目安
Content(コンテンツ)情報の網羅性・独自性・一次情報の有無など、コンテンツそのものの質に関する評価
Trust(信頼性)著者情報・運営者情報・E-E-A-Tに関連するシグナルの有無
Authority(権威性)サイト・著者が持つ専門性や実績を示す要素の有無
Entities(エンティティ)組織・人物・サービス・製品といった固有名詞が明確に構造化されているか
Technical(技術面)構造化データの実装状況、llms.txtの発行状況、AIクローラへの対応状況など技術的な下地

5カテゴリという設計は、AI対応性を「コンテンツの中身」「信頼できる発信者かどうか」「専門性の裏付け」「固有名詞の明確さ」「技術的な実装」という異なる軸に分解して評価する考え方に基づいている。単一のスコアだけを見ると「どこを直せばよいか」が分かりにくいが、カテゴリ別にスコアが分かれていることで、たとえばTechnicalは高いがTrustが低い場合は著者情報・運営者情報の拡充を優先する、といった具合に改善の優先順位をつけやすくなる。

各カテゴリのスコアには改善提案が付随する設計になっているため、点数を眺めるだけでなく、提案されたアクションを一つずつ実行していくことがスコア改善の実務的な進め方になる。ただし、どのような入力データ・ロジックに基づいてスコアが算出されているかの詳細なアルゴリズムは公式情報からは確認できておらず、あくまで「サイトの現状を大まかに把握し、改善の方向性を示す指標」として捉えるのが妥当だろう。スコアの絶対値そのものよりも、施策を実行した前後でスコアがどう変化したかという相対的な推移を追うほうが実務上は有用と考えられる。

引用ギャップ分析エンジンの仕組み

AEOmaticの機能の中でも特徴的なのが引用ギャップ分析だ。これは、16のローカルルールベースのチェックによって「なぜこの記事がAIに引用されにくいのか」を具体的に特定する機能である。

「ローカルルールベース」という設計がポイントで、AIモデルへの問い合わせによって判定するのではなく、あらかじめ定義された16のルールに沿って記事の構造・内容を機械的にチェックする仕組みになっている。これは前述のとおりAEOmaticが外部APIキーを必要としない設計と一致しており、引用ギャップ分析もローカル環境内で完結する処理として実装されていると考えられる。

具体的にどのような16ルールが定義されているかの詳細な一覧は公式情報からは確認できていないが、一般的にAI引用対策の文脈で語られるチェック観点としては、見出し構造の明確さ、質問応答形式(FAQ)の有無、統計データや数値の具体性、自己完結した段落構成になっているか、固有名詞・エンティティが明示されているか、構造化データの実装状況、といった要素が挙げられることが多い。AEOmaticの引用ギャップ分析エンジンも、こうした観点に近いチェックを行っていると推測される。

引用ギャップ分析の実務上の価値は、「AI対応性スコアが低い」という結果だけでなく、「なぜ低いのか」という原因を具体的に特定できる点にある。スコアだけを見て漠然と改善するのではなく、16のルールのうちどれに該当しなかったかを確認しながら、優先度の高い項目から手を入れていくという進め方ができる。バージョン履歴を見ると、この引用ギャップ分析エンジンはバージョン1.1.3で追加された機能であり、その後もエンティティスキャナーやAI対応性ダッシュボードといった関連機能が段階的に拡充されてきた経緯がある。

llms.txt/llms-full.txtエンドポイントの意味と設定

AEOmaticの中核機能の一つが、/llms.txtおよび/llms-full.txtエンドポイントの自動生成だ。

llms.txtは、AIクローラやAIエージェントがサイトの構造・主要コンテンツを効率よく把握できるようにするための、比較的新しい業界慣行として提案されているテキストファイルの形式である。従来のrobots.txtがクロールの可否を制御するファイルであるのに対し、llms.txtは「このサイトにはどのような情報があり、どこを見ればよいか」をAI向けに要約して伝える案内図のような役割を持つ。AEOmaticはこのllms.txtをサイトのルート(/llms.txt)に自動生成・自動更新する機能を提供する。

/llms-full.txtは、AEOmaticのバージョン1.1.0で追加されたエンドポイントで、llms.txtよりも詳細な情報を含む拡張版という位置付けになる。llms.txtが要約的な案内であるのに対し、llms-full.txtはより網羅的なコンテンツ情報を含む設計と考えられ、AIエージェントがサイトの詳細な情報を必要とする場面での参照先として機能する。

これらのエンドポイントを正しく機能させるための設定上の必須条件が、前述したパーマリンク設定だ。WordPressのデフォルトのパーマリンク設定のままでは/llms.txtや/llms-full.txtへのアクセスが正しくルーティングされず、404エラーになるなどの不具合が起きうる。「投稿名」などのプリティパーマリンクに変更し、一度「変更を保存」を実行することで、これらのエンドポイントが有効な状態になる。導入後は、ブラウザで実際に自サイトの/llms.txtにアクセスし、正しく内容が表示されるかを確認しておくことが望ましい。

なお、llms.txtという仕組み自体はまだ業界全体で統一された標準規格として確立しているわけではなく、主要な生成AIサービス側がどこまでこのファイルを実際に参照しているかについても、公式情報からは確認できていない。AEOmaticがllms.txtを発行すること自体は「AIに情報を伝えるための技術的な準備」として意味があるが、発行したからといって必ずAIに参照される・引用されるようになるという保証ではない点は理解しておく必要がある。

エンティティスキャナー・FAQブロックなどその他の機能

AEOmaticには、これまで紹介した中核機能に加えて、次のような機能が搭載されている。

JSON-LD構造化データ生成(22スキーマタイプ対応)。Article、FAQPage、Product、Organization、LocalBusinessなど、schema.orgで定義された22種類のスキーマタイプに対応したJSON-LDを自動生成する。手動でスキーマを実装する場合に比べて、入力項目を埋めるだけで妥当な構造化データを出力できる点は工数削減につながる。

AIクローラ制御。robots.txt上で、OAI-SearchBot・ClaudeBot・GPTBot・Google-ExtendedなどAI関連の18種類のクローラを個別に許可・拒否できる。従来のrobots.txtは手動でユーザーエージェント名を書き足す必要があったが、管理画面上でAIボット単位のオン・オフを切り替えられる設計になっている。

AIクローラアクセスログ。どのAIボットがいつアクセスしたか、その際のHTTPステータスはどうだったかを記録するログ機能。クロールされているかどうかの実態を、推測ではなくログとして確認できる。

エンティティスキャナー。サイト内のコンテンツを自動的にスキャンし、組織・個人・サービス・製品といったエンティティ(固有名詞的な実体)を検出する機能。バージョン1.1.6で追加された比較的新しいモジュールで、コンテンツ内でどのエンティティが明示的に言及されているかを可視化する役割を持つ。エンティティの明確さはAI対応性スコアのEntitiesカテゴリとも関連する。

ページビルダー対応。Elementor、Divi、ACFなど8種類以上のページビルダー・カスタムフィールドプラグインに対応しており、これらのツールで組んだページでもAI対応性スコアが正しく採点される。バージョン1.2.0では、このページビルダー採点ロジックの修正とカスタム投稿タイプへの対応が行われている。

FAQブロック。投稿・固定ページにFAQ形式のコンテンツを追加すると、FAQPageスキーマを自動生成するブロックが用意されている。質問応答形式のコンテンツはAIの回答生成と相性がよいとされる形式であり、手動でJSON-LDを書かずにFAQコンテンツを構造化データ化できる点は実務上の利便性が高い。

主要SEOプラグインとの競合検出。Yoast SEO、Rank Math、AIOSEOといった主要SEOプラグインと併用した場合に、構造化データの出力が重複・競合していないかを検出する機能を持つ。既にSEOプラグインを導入済みのサイトでAEOmaticを追加する場合、この競合検出機能を使って二重にスキーマが出力されていないかを確認しておくと安全だ。

バージョン履歴から見る開発の活発さ

公式に公開されているバージョン履歴を追うと、AEOmaticが短期間で機能を段階的に拡充してきた経緯が見えてくる。

バージョン主な追加・変更内容
1.0.0初期リリース
1.1.0/llms-full.txtエンドポイント追加
1.1.3引用ギャップ分析エンジン(16ルール)追加
1.1.4セットアップウィザード、ダッシュボードウィジェット追加
1.1.5AI対応性5カテゴリスコアリング追加
1.1.6エンティティスキャナーモジュール追加
1.1.9AI対応性ダッシュボード追加、HTTPステータスログ追加
1.2.0ページビルダー採点修正、カスタム投稿タイプ対応
1.2.1JSON-LD出力の可読性向上

このバージョン履歴から読み取れるのは、初期リリース(1.0.0)の時点では基本的な機能構成にとどまっていたものが、1.1系から1.2系にかけて引用ギャップ分析・スコアリング・エンティティスキャナーといった、AEOmaticの現在の特徴を形作る主要機能が段階的に追加されてきたという開発の流れだ。特に1.1.3から1.1.9にかけて短い間隔で機能追加が続いている点は、開発チームが継続的にプラグインへ投資していることの表れといえる。

一方で、この積極的な機能追加のペースは、裏を返せば「まだ仕様が固まりきっていない、発展途上のプラグインである」ことも意味する。バージョン1.2.0でページビルダーの採点ロジックが修正されているという事実は、それ以前のバージョンでは採点に何らかの不具合があった可能性を示唆する。頻繁なアップデートは開発の活発さとしてポジティブに評価できる一方、本番の主力サイトに最新バージョンをいきなり適用する前に、テスト環境で挙動を確認するという慎重さも併せて持っておきたい。

日本語サイトで使う際の注意点

AEOmaticを日本語サイトで導入する際には、次の点を踏まえておく必要がある。

稼働実績が非常に少ない、立ち上がったばかりのプラグインであること。2026年9月時点でアクティブインストール数は10未満、レビューはわずか2件(いずれも5つ星)にとどまる。レビューの内容自体は「SEO/AEOとAI検索可視性向上」「設定の簡単さ」「継続的な更新」を評価する声が寄せられているが、母数がわずか2件では、長期運用での安定性やサポート対応の実態を判断する材料としてはあまりに乏しい。無料であることのリスクの低さと、実績の薄さによる不確実性は、常にセットで考える必要がある。

日本語コンテンツでのAI対応性スコアリング・引用ギャップ分析の精度は未検証であること。JSON-LDの生成やllms.txtの発行といった技術的な処理は言語に依存しない仕様であるため、日本語サイトでも問題なく機能すると考えられる。しかし、AI対応性スコアの算出ロジックや、引用ギャップ分析の16ルールが、英語の自然言語処理・文章構造を前提に設計されている可能性は否定できない。日本語特有の文体(敬語、助詞の使い方、段落の区切り方)を正しく評価できるかどうかについて、公式からの明確な言及は確認できていない。日本語サイトで使う場合は、スコアや提案内容を鵜呑みにせず、実際のコンテンツと照らし合わせながら自社の判断で取捨選択する姿勢が求められる。

UIやドキュメントの日本語対応状況。プラグインの管理画面・ドキュメントが日本語に対応しているかどうかについての明確な情報は、WordPress.orgのプラグインページや公式サイトの範囲では確認できていない。英語表記のままの項目がある可能性を見込んだうえで、必要に応じて英語のSEO・AEO用語に慣れておくとよい。

同種のWordPress向けGEO/AEOプラグインとの比較検討。WordPress向けのAEO/GEO対策プラグインとしては、AEOmatic以外にもTWT AEO Ultimate、LLMagnet、AEO Engineといったプラグインが存在する。これらの詳細な機能スペックについては一次情報で確認できていないため本記事では踏み込まないが、AEOmaticは引用ギャップ分析エンジンとエンティティスキャナーを無料版に標準搭載している点が特徴として挙げられる。導入を検討する際は、自社サイトの要件と照らし合わせて、複数のプラグインを比較したうえで判断するのが望ましい。

バックアップとステージング環境での事前確認。稼働実績が少なく、バージョンアップの頻度も高いプラグインである以上、本番サイトへの適用前にステージング環境での動作確認、あるいは事前のバックアップ取得を行っておくことがリスク管理上の基本になる。特にJSON-LD生成機能は既存のSEOプラグインが出力する構造化データと重複・競合する可能性があるため、競合検出機能を使った事前チェックを省略しないことが望ましい。

これらを踏まえると、AEOmaticは「無料でAPIキー不要、機能は幅広い」という導入のハードルの低さが最大の魅力である一方、「稼働実績が少なく、日本語での検証事例もまだ存在しない」という段階のツールだという判断材料になる。まずはテスト環境や優先度の低いページで挙動を確認しながら、段階的に本番サイトへ適用範囲を広げていくのが現実的な進め方だろう。

AEOmaticに関する質問

Q1. AEOmaticとは何ですか?

WordPress公式ディレクトリで無料配布されているAEO(回答エンジン最適化)専用プラグインです。

JSON-LD構造化データ生成、/llms.txtと/llms-full.txtの自動発行、AIクローラ制御、AI対応性スコアリング、引用ギャップ分析などの機能を、外部APIキーやアカウント登録なしで利用できます。有効化するだけで動作する設計が特徴です。

Q2. AEOmaticは本当に無料ですか?

はい、2026年9月時点で全機能が基本パッケージに含まれる完全無料のプラグインです。

有料版・上位プランといった段階的な課金構造を持たず、構造化データ生成からスコアリング、引用ギャップ分析、エンティティスキャナーまで追加費用なしで利用できます。ただし将来的に課金体系が変更される可能性はあるため、最新の状況は公式サイトで確認してください。

Q3. AEOmaticの利用にAPIキーは必要ですか?

いいえ、不要です。外部APIキーの発行や外部アカウントへの登録なしに、インストールと有効化だけで主要機能が動作します。

AI対応性スコアリングや引用ギャップ分析もローカルのルールベース処理で完結する設計になっており、OpenAIやAnthropicなど外部AIサービスへの問い合わせを必要としません。

Q4. AEOmaticの動作要件は何ですか?

WordPress 6.4以上、PHP 8.0以上が必要です。

特にPHPのバージョンは見落とされやすいポイントで、レンタルサーバーなどでPHP 7系のまま運用しているケースでは事前のバージョンアップが必要になります。導入前にWordPressの「サイトヘルス」機能などでPHPバージョンを確認しておくことをおすすめします。

Q5. /llms.txtが表示されないのですが、なぜですか?

パーマリンク設定がデフォルトの「基本」のままになっている可能性が高いです。

AEOmaticの/llms.txtおよび/llms-full.txtエンドポイントを正しく機能させるには、WordPressの「設定→パーマリンク」で「投稿名」などのプリティパーマリンク形式に変更し、変更を保存する必要があります。この手順を行わないとエンドポイントが正しくルーティングされません。

Q6. AI対応性スコアはどのように算出されますか?

Content・Trust・Authority・Entities・Technicalの5カテゴリで、それぞれ0〜100点で評価されます。

各カテゴリには改善提案が付随しており、コンテンツの質、信頼性のシグナル、専門性の裏付け、エンティティの明確さ、構造化データやllms.txtといった技術面という異なる観点からAI対応性を評価する設計になっています。詳細な算出アルゴリズムは公開されていません。

Q7. 引用ギャップ分析とは何をする機能ですか?

16のローカルルールベースのチェックによって、記事がAIに引用されにくい具体的な原因を特定する機能です。

AI対応性スコアが低い理由を漠然と把握するのではなく、どのルールに該当しなかったかを確認しながら優先度の高い項目から改善できる点が実務上の価値です。バージョン1.1.3で追加された機能です。

Q8. AEOmaticは日本語サイトでも問題なく使えますか?

JSON-LD生成やllms.txt発行といった技術的な処理は日本語サイトでも機能しますが、スコアリングや分析の精度は未検証です。

AI対応性スコアや引用ギャップ分析のロジックが英語の文章構造を前提に設計されている可能性があり、日本語コンテンツでの評価精度について公式の言及は確認できていません。提案内容を鵜呑みにせず、自社の判断で取捨選択しながら使う姿勢が求められます。

Q9. AEOmaticはどれくらい実績のあるプラグインですか?

2026年9月時点でアクティブインストール数は10未満、レビュー数は2件(いずれも5つ星評価)です。

稼働実績としてはごく初期段階のツールであり、長期的な安定性やサポート体制の実態を判断する材料としてはまだ限定的です。まずはテスト環境や優先度の低いページで動作を確認してから本番サイトへの適用範囲を広げるのが安全な進め方です。

Q10. 既存のSEOプラグイン(Yoast SEOなど)と併用できますか?

AEOmaticには主要SEOプラグインとの競合を検出する機能が搭載されており、Yoast SEO・Rank Math・AIOSEOとの併用を想定した設計になっています。

ただし、複数のプラグインが同時にJSON-LDを出力すると構造化データが重複するリスクがあるため、導入直後に競合検出機能を実行し、二重にスキーマが出力されていないかを確認しておくことをおすすめします。

関連用語

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参考文献

  1. AEOmatic – WordPress.org プラグインディレクトリ
  2. AEOmatic 公式サイト
  3. AEOmatic 公式ブログ

関連用語

  • E-E-A-T

    E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツ品質を評価する4つの観点「Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)」のこと。SEOとLLMO両方で最重要の概念です。

  • llms.txt

    llms.txtとは、サイト運営者がAIクローラーに「このサイトの重要な情報はここ」と伝えるためのMarkdownファイルの提案。2024年9月にJeremy Howard氏が提唱し、急速に普及しつつある新しい標準です。

  • クエリ

    クエリとは、ユーザーが実際に検索窓に入力した検索語のこと。SEOで使う「キーワード」と似ていますが、キーワードが事前に狙う言葉、クエリが実際に打たれた言葉、というニュアンスの違いがあります。

  • クローラー

    クローラーとは、Web上のページを自動巡回してデータを集めるプログラムのこと。Googleの「Googlebot」が代表例で、これに見つけてもらわないと検索結果に表示されません。

  • 構造化データ

    構造化データとは、Webページの内容を検索エンジンが理解しやすい形式で記述したメタ情報。記事の著者・公開日、商品の価格・在庫などを機械可読にすることでリッチリザルトやAI引用の対象になります。

  • JSON-LD

    JSON-LDとは「JSON for Linking Data」の略で、構造化データをJSON形式で記述する方式。Google公式が推奨する構造化データ実装フォーマットで、scriptタグでHTML内に書きます。

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