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Google、検索結果ページの検索バーに『AI Mode』ボタンをテスト (llmo-news-20260919-google-ai-mode-button-serp-search-bar)
LLMO最終更新日: 2026年9月18日初出: 2026年9月19日

Google、検索結果ページの検索バーに『AI Mode』ボタンをテスト

Googleが検索結果ページ(SERP)内の検索バー自体にAI Modeボタンを追加するテストを実施していることが判明した。8月のホームページ検索ボタン置き換えテストとの違いを整理し、SEO・LLMO担当者が取るべき対応を解説する。

#LLMO#AI検索#Google AI Mode#SERP#ゼロクリック#GEO#AEO#AI Overview#検索行動
目次(29項目)

Google、検索結果ページの検索バーに「AI Mode」ボタンをテスト――導線拡張はSERP内部にまで

要点: Search Engine Roundtable(Barry Schwartz氏)が2026年9月18日、Googleが検索結果ページ(SERP)内に既にいる状態のときの検索バー自体に「AI Mode」ボタンを追加するテストを行っていると報じた。発見者はDwayne Cubbins氏で、同月15日にXで最初に報告し、Schwartz氏も9月17日頃に再現を確認している。このボタンは常時表示されるわけではなく、一部のクエリ・セッションでのみ出現する限定的なテストの段階にある。2026年8月に既報の「サインアウト状態のホームページで検索ボタンをAI Modeショートカットに置き換えるテスト」とは対象範囲が異なる、別のテストである点に注意が必要だ。

最終更新日: 2026年9月19日

何が起きたのか

発見の経緯――Xでの報告からSearch Engine Roundtableの再現確認まで

2026年9月18日午前7時51分(米国時間)、Search Engine Roundtableの記者Barry Schwartz氏は「Google Search Bar Testing AI Mode Button Inside Search Results Page」と題する記事を公開した。同記事によれば、このテストの発見者はDwayne Cubbins氏で、2026年9月15日にX(旧Twitter)上で最初に報告した。Schwartz氏自身も「earlier this week(今週の早い段階で)」この報告を目にし、9月17日頃に自らの環境でも同様の挙動が発生することを確認したという。

具体的にどのような表示になるかというと、ユーザーが何らかのクエリで検索を行い、既に通常のGoogle検索結果ページ(SERP)を表示している状態のときに、そのページ上部にある検索バー自体に「AI Mode」と表示されたボタンが追加で出現する、というものだ。つまり従来のようにホームページや検索前の入力段階で導線が示されるのではなく、既に検索結果を閲覧している最中の画面内に、AI Modeへの遷移導線が新たに埋め込まれる形になっている点が今回の特徴である。

「常に表示されるわけではない」限定的なテスト

Schwartz氏は記事内で、このボタンについて「It does not always show up(常に表示されるわけではない)」と明記している。実際に同氏が検証した際も、すべての検索・すべてのセッションでボタンが出現したわけではなく、一部のクエリ・一部のセッションに限って表示が確認されたとしている。Googleが機能テストを行う際によく見られる、対象ユーザー・対象クエリを絞ったA/Bテストの一形態である可能性が高い。

また、このボタンが表示されている状態でも、ユーザーは従来通りの通常の検索(オーガニック検索結果の一覧表示)を引き続き利用できる状態にあるとされている。つまり現時点では、AI Modeへの遷移を強制するものではなく、あくまで「選択肢としてのボタンを追加で提示する」という位置づけのテストと見られる。

なお、記事執筆時点でGoogleからの公式コメントは得られていない。Googleは新機能のテストについて、単発のUIテストであるとコメントし、必ずしも全ユーザーへの本格展開を約束しない対応を取ることが多く、今回についても同様の温度感が続いている。

区別すべき別の関連テスト――2026年8月の「ホームページ検索ボタン置き換え」との違い

今回のニュースを正確に理解するうえで重要なのは、これが2026年8月に既に報じられていた別のテストとは異なる、という点だ。両者を混同しないよう、ここで整理しておく。

  • 2026年8月10日に判明したテスト: Google検索プロダクト部門バイスプレジデントのRobby Stein氏がXで発表した内容で、サインアウト状態のGoogleホームページにおいて、従来の「Google Search」ボタンを、"Create images"(画像を作成)・"Ask about files"(ファイルについて質問)・"Brainstorm"(アイデア出し)という3つのAI Modeショートカットボタンに置き換えるテストだった。対象は米国英語版に限定され、Chrome・Edge・Perplexity Cometといった一部ブラウザでの確認例が報告されている。日本語版での実施は確認されていない。国内では鈴木謙一氏のブログが2026年8月20日付でこのテストを詳しく報じている。
  • 2026年9月18日に新たに判明したテスト(本稿の主題): 検索前のホームページではなく、検索実行後、既にSERPを表示している状態の検索バーに「AI Mode」ボタンが追加されるというもの。対象範囲(ホームページ vs SERP)、ボタンの見た目(3つのショートカット機能 vs 単一のAI Modeボタン)、発表元(Google公式のRobby Stein氏 vs ユーザーの自主的な発見)のいずれも異なっている。

両テストに共通するのは、「Googleが通常検索からAI Modeへの導線を、ユーザーの検索行動の様々な接点に埋め込もうとしている」という大きな方向性である。しかし対象が「検索前のホームページ」か「検索後のSERP」かという点で範囲が異なり、別個の実験として扱う必要がある。この違いを曖昧にしたまま報道・解説すると、「AI Modeがどこにでも表示されるようになった」という誤った印象を与えかねないため、本稿では両者を明確に書き分けている。

Googleは既にAI Modeボタンを「ほぼどこにでも」実装済み

Schwartz氏は記事の中で、Googleが既にAI Modeへのボタン・導線を「almost everywhere else(ほかのほぼどこにでも)」実装していることに言及している。具体的には、ホームページの検索ボックス周辺、検索結果ページ上部のタブ切り替え(通常検索とAI Modeを切り替えるタブ)など、複数の接点に既にAI Modeへの入口が用意されている状態にある。

今回のテストは、その「ほぼどこにでも」のリストに、新たに「検索バー自体(既にSERPを表示している状態の検索バー)」という接点を加えようとする動きと位置づけられる。導線の数・種類を増やすことで、ユーザーが通常検索からAI Modeへ切り替える機会を、検索体験のあらゆる段階で提示しようとするGoogleの一貫した姿勢がうかがえる。

背景――Googleが2026年を通じて積み重ねてきたAI Mode誘導策

今回のテストは単発の思いつきではなく、2026年を通じてGoogleが繰り返してきたAI Modeへの誘導強化策の延長線上にあると捉えるのが妥当だ。

  • 2026年1月: AI OverviewsからAI Modeへの自動遷移(特定の条件下でAI Overviewsの表示からAI Mode相当の体験へ自動的に切り替わる挙動)が確認されている。
  • 2026年5月(Google I/O): Googleは自社発表の中で、AI Modeにおけるフォローアップクエリ(追加の質問)が前年比で約40%増加したというデータを公表し、AI Modeでの対話的な検索体験への移行が進んでいることを強調した。
  • 2026年8月: 前述のサインアウト状態ホームページでの検索ボタン置き換えテスト。
  • 2026年9月(本稿): SERP内検索バーへのAI Modeボタン追加テスト。

これらを時系列で並べると、Googleが検索体験の入口(ホームページ)・検索結果表示中(SERP)・回答生成の裏側(自動遷移)という複数のレイヤーで、並行してAI Modeへの誘導導線を強化し続けていることが分かる。今回のテストは、その中でも「ユーザーが既に通常検索の結果を見ている最中」という、これまであまり手が入っていなかった接点への拡張という点で新しい意味を持つ。

参考データ――AI Modeの利用実態とユーザー意識の変化

今回のテストの意味合いをより広い文脈で理解するために、関連する調査データも押さえておきたい。

  • Semrushのデータ(2025年9月更新)によれば、AI Modeで行われた検索の**93%**は、外部サイトへの一切のクリックなしに終了している。これはAI Mode自体が既に強いゼロクリック傾向を持つ検索体験であることを示しており、その入口をSERP内にまで拡張することは、ゼロクリック検索の裾野をさらに広げる可能性がある。
  • 2026年9月10日、PAA(他の人はこちらも質問)分析ツールAlsoAsked(Mark Williams-Cook氏)の調査により、GoogleのPAA欄におけるAI Overview生成回答の割合が2026年9月第1週時点で**97%**に達したことが判明している(2026年7月時点の12.6%から約14ヶ月で約8倍に急拡大)。これは本サイトが既報の通りだが、AI Modeへの導線強化と合わせて見ると、Googleが検索結果画面の様々な部位でAI生成コンテンツ・AI体験への集約を同時並行的に進めていることがうかがえる。
  • Fractl社が実施した2026年第2四半期の調査(米国消費者1,008人・マーケター150人が対象)では、AI検索への消費者の信頼度が2025年の82%から2026年には54%へと28ポイント低下する一方、消費者の70%は「昨年よりAI検索を多く使っている」と回答している。AI検索を「Googleより役に立たない」と評価する懐疑派の割合も3%から17%へと急増しており、利用の拡大と信頼の低下が同時に進行しているという、やや逆説的な状況が見て取れる。

これらのデータを踏まえると、Googleは信頼度の低下という逆風がありながらも、AI Modeへの導線を積極的に増やす戦略を継続していると解釈できる。ユーザーの利用量自体は増えているため、導線を増やすことでさらなる利用拡大を狙っている可能性が考えられるが、この点はあくまで推測であり、Google側の意図を断定する材料は現時点で存在しない。

aiseo-llmo.com ユーザーへの影響

「通常検索の結果画面」ですら安全地帯ではなくなる可能性

これまでSEO担当者にとって、ユーザーが通常のオーガニック検索結果を閲覧している状態は、比較的AI Modeの影響を受けにくい「安全地帯」と見なされてきた側面がある。AI OverviewsやAI Modeのタブ切り替えは既に存在していたものの、ユーザーが能動的にAI Modeを選択しない限り、通常の検索結果一覧とそこからのクリックという従来型の導線は温存されていた。

しかし今回のテストのように、SERPを表示中の検索バー自体にAI Modeへの誘導ボタンが常設されるようになると、ユーザーが通常検索の結果を見ながら、ふとした操作でAI Modeに切り替えてしまう機会が増える。これは、検索結果一覧からのクリックによって成立していた従来のオーガニック流入モデルが、SERP閲覧中のあらゆる瞬間において、AI Modeへの離脱リスクにさらされることを意味する。現時点ではテストの初期段階であり影響範囲は限定的だが、方向性としては「通常検索結果ページの滞在時間そのものがAI Mode誘導の対象になる」という新しいフェーズに入りつつあると捉えるべきだろう。

ゼロクリック傾向のさらなる強化への警戒

前述の通り、AI Modeでの検索の93%は外部サイトへのクリックなしに終了するというSemrushのデータがある。SERP内検索バーからAI Modeへの導線が本格展開された場合、通常検索で表示されていたはずのオーガニック結果へのクリックが、AI Modeへの切り替えによって奪われる形で減少する可能性がある。特に、情報収集目的の比較的シンプルなクエリ(定義確認、比較、簡単な調べ物など)を扱うページほど、この影響を強く受けやすいと考えられる。

PAAのAI Overview化との複合的な影響

本サイトが既報の「PAAの97%がAI Overview回答化」した状況と、今回のSERP内AI Modeボタンのテストを重ね合わせると、Googleの検索結果ページは「メインのオーガニック結果」「PAA(他の人はこちらも質問)」「AI Modeへの入口」という複数のレイヤーすべてでAI生成コンテンツ・AI体験への誘導が進行していることになる。SEO担当者がオーガニック順位のみを指標に据える運用では、この複合的な変化を捉えきれなくなりつつある。

業種別の実務インパクト

  • メディア・オウンドメディア運営者: 情報収集系クエリからの流入は、SERP内AI Modeボタンの本格展開が進めば進むほど減少リスクが高まる。特にFAQ・用語解説・比較記事のようなコンテンツは、AI Modeでの対話的な回答生成と親和性が高く、影響を受けやすいと考えられる。
  • ECサイト・比較サイト: 商品比較・レビュー系のクエリは、ユーザーがAI Modeでの対話型の絞り込み(価格帯・条件によるフィルタリングなど)を好む傾向が今後強まる可能性がある。商品ページ単体の最適化だけでなく、AI Modeの対話フローの中で自社商品情報が引用・提示されるための構造化(価格・スペック・在庫状況等の明示)が重要度を増す。
  • BtoB・専門サービス系サイト: 専門性の高い比較検討クエリでは、ユーザーがAI Modeでのフォローアップ質問(2026年5月のGoogle I/Oで前年比40%増と発表)を通じて複数の選択肢を絞り込む使い方が広がると見られる。単発ページの順位だけでなく、AI Modeの対話の中で継続的に引用され得る一次情報・独自データの蓄積が差別化要因になる。
  • LLMO実務者全般: 「オーガニック順位」「AI Overview引用」「AI Modeでの言及」という3層で可視性を評価するフレームワークへの移行が、今後さらに重要になる。

今すぐできる対応策

1. アクセス解析でAI Mode経由の異常値を早期検知する体制を整える

SERP内AI Modeボタンのテストは対象ユーザー・クエリが限定的であるため、現時点でこの変化だけを理由にトラフィックが急減する可能性は低い。しかし今後の本格展開に備え、以下の観点でのモニタリング体制を整えておくことを推奨する。

  • Google Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで、特に情報収集系・比較検討系クエリのインプレッション数とクリック数の乖離(インプレッションは維持されているがクリック率だけが低下する現象)を定点観測する。
  • Google Analytics等のアクセス解析で、オーガニック経由の直帰率・滞在時間・ページ深度に急な変化がないかを、四半期単位で比較する。
  • 可能であれば、自社のブランド名・主要サービス名でAI Modeに実際に質問を投げてみて、自社サイトの情報がどのように扱われる(引用される・されない、要約が正確か不正確か)かを定期的に目視確認する。

2. AI Modeの対話的な性質に対応したコンテンツ構造への見直し

AI Modeは単発の検索ではなく、フォローアップクエリを重ねる対話型の体験である点が特徴だ(2026年5月のGoogle I/Oでフォローアップクエリが前年比40%増と発表されている)。この特性を踏まえ、以下のようなコンテンツ構造の見直しが有効と考えられる。

  • 単一の記事内で、想定される追加質問(「もっと詳しく」「他の選択肢は」「価格帯別では」など)にあらかじめ答える形のセクションを用意し、AI Modeが対話を続ける中で参照しやすい情報の厚みを持たせる。
  • 比較記事では、単なる一覧表だけでなく、条件別(用途別・価格帯別・対象者別)に整理したセクションを設け、AI Modeでの絞り込み質問に対応しやすい構造にする。
  • 一次情報(自社調査・独自データ・具体的な数値)を明示し、他サイトの要約では代替できない情報として認識されやすくする。

3. 構造化データの実装例

AI Modeでの引用・言及において構造化データが直接的な優先要因になるかは断定できないが、機械可読性を高める基本施策として、FAQPageやProduct等の構造化データの実装は引き続き有効だ。以下は比較・FAQ型コンテンツを想定した実装例である。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "FAQPage",
  "mainEntity": [
    {
      "@type": "Question",
      "name": "Google検索結果ページのAI Modeボタンとは何ですか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "検索結果ページ(SERP)を表示している状態の検索バーに追加される、AI Modeへ切り替えるためのボタンです。2026年9月にテストが確認されましたが、常に表示されるわけではなく、一部のクエリ・セッションに限られています。"
      }
    },
    {
      "@type": "Question",
      "name": "2026年8月のホームページ検索ボタン置き換えテストと同じものですか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "異なるテストです。2026年8月のテストはサインアウト状態のホームページで検索ボタンを3つのAI Modeショートカットに置き換えるもの、2026年9月のテストは検索実行後のSERP内検索バーにAI Modeボタンを追加するもので、対象範囲が異なります。"
      }
    }
  ]
}

4. AI Mode時代のKPI再設計チェックリスト

  • 情報収集系・比較検討系クエリについて、インプレッションとクリック率の乖離を定期的に確認しているか
  • 自社の主要クエリでAI Modeの回答内容を定期的に目視確認し、引用・要約のされ方をチェックしているか
  • フォローアップ質問を想定したコンテンツの厚みを、主要記事に持たせているか
  • FAQPage・Product等の構造化データを、対話的な質問形式に対応する形で整備しているか
  • オーガニック順位だけでなく、AI Overview引用・AI Mode言及を含めた複合指標で可視性を評価する体制があるか
  • 指名検索数・直接流入など、クリックに直結しない間接指標もあわせて追跡しているか

よくある質問

Q1. 今回報じられた「SERP内AI Modeボタン」とは具体的に何ですか?

ユーザーが検索を実行し、既にGoogleの検索結果ページ(SERP)を表示している状態のときに、その画面上部の検索バー自体に追加で表示される「AI Mode」というボタンのことです。

タップまたはクリックすることで、通常検索の結果からAI Modeへ切り替えられる導線になっていると見られますが、常時表示されるわけではなく、一部のクエリ・セッションに限られたテストの段階にあります。

Q2. このテストはいつ、誰が発見しましたか?

発見者はDwayne Cubbins氏で、2026年9月15日にX(旧Twitter)上で最初に報告しました。

Search Engine Roundtableの記者Barry Schwartz氏も「今週の早い段階で」この報告を目にし、9月17日頃に自身の環境で再現を確認したうえで、9月18日午前7時51分(米国時間)に記事を公開しています。

Q3. 2026年8月に報じられた「ホームページの検索ボタン消失」テストと同じものですか?

いいえ、別のテストです。両者を混同しないよう注意が必要です。

2026年8月のテストは、サインアウト状態のGoogleホームページで「Google Search」ボタンを"Create images"・"Ask about files"・"Brainstorm"の3つのAI Modeショートカットに置き換えるもので、米国英語版限定でした。一方、今回(2026年9月)のテストは、既に検索結果ページ(SERP)を表示している状態の検索バーにAI Modeボタンが追加されるというもので、対象範囲・表示形式ともに異なります。

Q4. このボタンは全ユーザーに表示されていますか?

いいえ、常に表示されるわけではありません。

Barry Schwartz氏自身の検証でも、すべての検索・すべてのセッションでボタンが出現したわけではなく、一部のクエリ・一部のセッションでのみ表示が確認されています。対象を絞ったA/Bテストの段階にあると見られます。

Q5. このボタンが表示されている状態でも、通常の検索結果は見られますか?

見られます。今回のテストでは、AI Modeボタンが表示されている状態でも、ユーザーは従来通りの通常検索(オーガニック検索結果の一覧)を引き続き利用できるとされています。

現時点ではAI Modeへの遷移を強制するものではなく、選択肢として追加で提示される形になっています。

Q6. Googleはこのテストについて公式にコメントしていますか?

記事執筆時点(2026年9月19日)で、Googleからの公式コメントは得られていません。

Googleは機能テストについて、本格展開を約束しないコメントにとどめることが多く、今回についても同様の状況です。今後、正式な展開に関する発表があるかどうかは注視が必要です。

Q7. なぜGoogleは検索結果ページの検索バーにまでAI Mode導線を追加しようとしているのですか?

Google側から明確な理由は公表されていません。

ただし、Googleは2026年を通じてAI Overviewsからの自動遷移(1月)、フォローアップクエリの増加データ公表(5月)、ホームページ検索ボタンの置き換えテスト(8月)など、AI Modeへの誘導を繰り返し強化してきた経緯があります。今回のテストも、その一連の流れの中で「検索結果画面を閲覧中」という接点にまで導線を広げようとする試みと考えられますが、Google自身の意図については推測の域を出ません。

Q8. このテストは自社サイトのトラフィックにどの程度影響しますか?

現時点ではテストの初期段階であり、対象ユーザー・クエリも限定的なため、直ちに大きな影響が出る可能性は低いと考えられます。

ただし、AI Modeでの検索の93%が外部サイトへのクリックなしに終了するというSemrushのデータを踏まえると、この導線が本格展開された場合、情報収集系・比較検討系のクエリを扱うページほどクリック率の低下につながるリスクがあります。Google Search Consoleでのインプレッションとクリック率の乖離を定期的に確認し、早期に変化を検知できる体制を整えておくことが推奨されます。

Q9. AI Modeへの対策として、通常のSEO対策と何を変える必要がありますか?

順位を上げること自体は引き続き重要ですが、それに加えて「AI Modeの対話の中で引用・言及されるための構造」を意識したコンテンツ作りが必要になります。

具体的には、フォローアップ質問を想定したセクションの充実、条件別に整理された比較情報、具体的な数値や独自データの明示などが有効と考えられます。本記事の「今すぐできる対応策」で挙げたチェックリストを参考に、既存コンテンツを見直すことが実務上の出発点になります。

Q10. 今後、このテストはどうなると予想されますか?

Googleの過去の機能テストの傾向を踏まえると、一部ユーザーへの限定テストからスタートし、反応を見ながら対象範囲を段階的に拡大していくパターンが多く見られます。

今回のテストも、2026年8月のホームページ検索ボタン置き換えテストと同様に、今後数ヶ月かけて対象地域・対象言語が広がっていく可能性が考えられますが、これはあくまで過去の傾向に基づく推測であり、Google自身がロードマップを公表しているわけではありません。SEO・LLMO担当者としては、特定のUI変更単体に一喜一憂するのではなく、「検索結果画面のあらゆる接点でAI体験への誘導が強化され続ける」という大きな方向性を前提に、中長期的な対応方針を組み立てておくことが望ましいでしょう。

関連記事

参考文献

  1. Google Search Bar Testing AI Mode Button Inside Search Results PageSearch Engine Roundtable(参照: 2026-09-19)
  2. Is the Google Search button disappearing? Google tests AI Mode replacements鈴木謙一のSEO情報ブログ(参照: 2026-09-19)

関連用語

  • クエリ

    クエリとは、ユーザーが実際に検索窓に入力した検索語のこと。SEOで使う「キーワード」と似ていますが、キーワードが事前に狙う言葉、クエリが実際に打たれた言葉、というニュアンスの違いがあります。

  • 構造化データ

    構造化データとは、Webページの内容を検索エンジンが理解しやすい形式で記述したメタ情報。記事の著者・公開日、商品の価格・在庫などを機械可読にすることでリッチリザルトやAI引用の対象になります。

  • schema.org

    schema.orgとは、Google・Microsoft・Yahoo・Yandexが共同で策定した「構造化データの語彙集」。ArticleやProduct、Personなど数百種類のタイプが定義されており、JSON-LDで使う「単語帳」にあたります。

  • Semrush

    Semrushは、米国発の総合 SEO/SEM/競合分析ツール。SEO に加えて広告・SNS・コンテンツマーケティングまでカバーするオールインワン型で、Ahrefs と並ぶ業界標準。月額140ドル〜。

  • ゼロクリック検索

    ゼロクリック検索とは、ユーザーが検索結果ページ上で答えを得て、どのサイトもクリックせずに離脱する検索行動。フィーチャードスニペット・AI Overview の普及で2024年以降急増しています。

  • 直帰率

    直帰率とは、最初に訪問したページだけを見て他のページを見ずに離脱したセッションの割合。高すぎると検索意図とコンテンツのズレを示すサインで、SEO改善のヒントになります。

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