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Googleがスクレイピング遮断を再強化、ランク追跡ツールで約80%失敗 (llmo-news-20260921-google-scraper-blocking-escalation-rank-tracker)
LLMO最終更新日: 2026年9月21日初出: 2026年9月21日

Googleがスクレイピング遮断を再強化、ランク追跡ツールで約80%失敗

Googleが2026年9月13日頃からSERPスクレイピング・ランク追跡ツールへのブロックを大幅強化。NozzleやDataForSEOで約80%のデータ取得が失敗した。約1年半に及ぶ反スクレイピング施策の最新局面と、AI可視性計測ツールへの巻き添えリスク、実務対応策を解説する。

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目次(29項目)

Googleがスクレイピング遮断を再強化、ランク追跡ツールで約80%のデータ取得が失敗

要点: Search Engine Roundtable(Barry Schwartz氏)が2026年9月18日に報じたところによると、Googleは同月13日頃から検索結果ページ(SERP)をスクレイピングするランク追跡ツール・サードパーティ計測ツールへのブロックを大幅に強化した。ランク追跡ツールNozzleの創業者Derek Perkins氏は、自社ツールのGoogle検索データ取得試行の大多数がブロックされ、約80%のデータ取得が失敗したと報告している。DataForSEOも同様の問題を確認し、Sistrixはデータ収集速度が大幅に低下、Semrushは遅延しつつ機能を継続、Ahrefsは比較的対応できているとみられる。

今回の強化は単発の出来事ではなく、2025年9月の &num=100 パラメータ廃止、2026年7〜8月の google.com/goto リダイレクト化に続く、約1年にわたるGoogleの反スクレイピング施策のさらなるエスカレーションと位置づけられる。時期的には9月4日・9月12日のアルゴリズム更新、9月15日のアップデートとも重なっており、人間による操作の検証方法強化と関連しているとみられる。

aiseo-llmo.comの読者にとって重要なのは、この問題がSEOのランク追跡だけにとどまらない可能性がある点だ。AI Overviews・ChatGPT・PerplexityなどでのAI引用・GEO可視性を計測するツールの一部も、同種のスクレイピング手法に依存しており、巻き添えでデータ精度が低下しうる。KPIレポートに現れる数字の変動が「実際の順位・可視性の変化」なのか「計測制限による見かけ上のノイズ」なのか、切り分けが一段と難しくなっている。

最終更新日: 2026年9月21日

何が起きたのか

2026年9月13〜18日: ブロック強化とツールベンダーの悲鳴

Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏は2026年9月18日、Googleが同月13日頃から検索結果ページをスクレイピングするランク追跡ツール・サードパーティ計測ツールへのブロックを目に見えて強化したと報じた。この報道の中心にあるのが、ランク追跡ツールNozzleの創業者兼CEOであるDerek Perkins氏の証言だ。Perkins氏は、自社ツールがGoogleの検索結果データを取得しようと試みた際、その大多数がブロックされ、約80%のデータ取得試行が失敗する事態に陥ったと明らかにしている。これは「一部のクエリで遅延が出る」というレベルの話ではなく、収集しようとしたデータの大半がそもそも取得できないという、ランク追跡ツールの根幹を揺るがす水準の障害である。

この問題を確認しているのはNozzleだけではない。SEO・SERP APIサービスを提供するDataForSEOも同様の問題を確認したと報じられている。順位計測・可視性分析ツールを提供するSistrixは、データ収集速度が大幅に低下したことを認めており、同社のSteve Paine氏は「Googleは約1年間にわたり検索結果の配信方式を継続的に変更し続けており、現在その変更のスピードは非常に高い」という趣旨のコメントを寄せている。この発言は、今回の9月の一件が孤立した事象ではなく、Googleが長期にわたって続けてきた一連の対策の中に位置づけられるものであることを、業界の内部関係者自身が明確に認識していることを示している。

他のツールベンダーの状況にはばらつきがある。Semrushは遅延を抱えながらも機能を継続できているとされ、Ahrefsは比較的対応できている模様だと報じられている。この差は、各社が採用しているデータ収集インフラの規模・分散のさせ方・IPプールの多様性・リクエストの間隔調整といった技術的な設計の違いに起因するとみられるが、詳細な技術的原因については本記事執筆時点で公開情報が限られている。Googleからの公式コメントは、この記事の執筆時点(2026年9月18日時点の報道内容に基づく)では出されていない。

アルゴリズム更新との時期的な重なり

今回のブロック強化の時期は、Googleの一連のアルゴリズム更新・検索インフラの変更と重なっている。具体的には、2026年9月4日と9月12日に実施されたとみられるGoogleのアルゴリズム更新、および9月15日に確認されたアップデートが、この時期に近接して発生している。Search Engine Roundtableの報道は、これらの更新と今回のスクレイピングブロック強化が、人間による検索操作(手動でのクエリ実行)であることを検証する仕組みの強化と関連しているとみられる、という見方を示している。ただし、これはあくまで時期的な近接性から導かれる観測であり、Google側がスクレイピング対策とアルゴリズム更新を明示的に結びつけて説明しているわけではない点には注意が必要だ。

前史(1): 2025年9月の &num=100 廃止——ランク追跡のコストが一夜で約10倍に

今回の9月の強化を理解するには、その前史を押さえる必要がある。最初の大きな節目は2025年9月11日、Googleが検索結果URLの &num=100 パラメータを廃止したことだ。それまでランク追跡ツールは、このパラメータを使うことで1回のリクエストで検索結果を最大100件まで一括取得できていたが、廃止後は10件ずつのページネーションを繰り返して取得する必要が生じた。これにより、同じ深度(例えば上位100位)まで順位を追跡するために必要なリクエスト数が単純計算で10倍に跳ね上がり、ランク追跡ツール各社のインフラコストが一夜にして約10倍に増加する事態を招いた。この影響は深刻で、AccuRankerのような一部のツールは、コストを抑えるために追跡深度を従来の100位から20〜50位へと縮小して対応せざるを得なかった。

前史(2): 2026年7〜8月の google.com/goto リダイレクト化——1クエリあたり500〜1,000リクエストへ

2番目の大きな節目が、2026年7月に始まり8月にかけて本格展開された、検索結果リンクの google.com/goto 経由のサーバーサイド302リダイレクト化だ。これは本メディアの前回記事(2026年8月28日付「Google検索結果のリンクが「goto」リダイレクト化、スクレイピング対策が本格展開」)で詳しく取り上げた事案であり、Googleは2026年8月26日にこの変更の実施をSearch Engine Landの取材に対して公式に確認した。ロールアウトの規模も大きく、住宅用IPプロバイダ全体でほぼ100%の適用に達したことが観測されている。

この変更がランク追跡ツールに与えた打撃は、単純なリンク構造の変化にとどまらなかった。従来であれば検索結果ページを1回読み込むだけで、表示されている全リンクの実URLをそのままHTMLから読み取ることができた。しかしgotoリダイレクト化後は、各リンクがいったんGoogle自身のサーバーを経由する中間URLに置き換えられたため、実URLを解決するには個々のリダイレクトを1件ずつ辿る(フォローする)処理が必要になった。この結果、1回の検索結果5ページ分のランキング調査に必要なリクエスト数は、従来の「1ページ読み込みで完結」という状態から、500〜1,000リクエストにまで急増したと報じられている。Nozzleの創業者Derek Perkins氏はこの時点で既に、「HEADリクエスト(リダイレクト先だけを確認する軽量な問い合わせ)はブロックされる」ともコメントしており、Googleがリダイレクト解決の負荷を意図的に高くする方向で防御を固めていたことがうかがえる。

Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏は当時、この一連の変更について「SerpApiとのスクレイピング訴訟をGoogleが有利に進めるための布石である可能性がある」との見方を示していた。また、SERP AlertのBrodie Clark氏は、検索結果のリンクにカーソルを合わせた際に表示されていたリンク先アドレスのプレビュー機能が失われることで、ユーザーがクリック前に遷移先を確認できなくなり、フィッシング対策上の懸念が生じるという、ユーザー保護の観点からの指摘も行っていた。この2026年7〜8月の変更で影響を受けたツールとして、Nozzle、Semrush、SISTRIX、SerpApi、Ahrefsなどが挙げられている。

前史(3、参考): 2025年1月の世界的障害

さらに遡ると、2025年1月29〜30日にも、Googleの対スクレイピング強化に起因するとみられるSEOツールの世界的な障害が発生した前例がある。この時はSemrush、SE Rankingなどのツールでデータ取得障害が広範囲に発生した一方、SistrixやMonitorRankなど一部のツールは無傷だったと報告されている。この事案の際には、業界内で「Googleが公式の有料検索結果APIを提供してほしい」という声が上がったが、本記事執筆時点(2026年9月)でそうした公式APIが提供されたという事実は確認されていない。

時系列で見る「約1年半のエスカレーション史」

これらを時系列で整理すると、Googleの非公式スクレイピング遮断は、少なくとも次の4つの節目を経て段階的にエスカレートしてきたことが分かる。

  1. 2025年1月29〜30日: Semrush・SE Rankingなどで世界的障害。業界から「公式APIを」の声。
  2. 2025年9月11日: &num=100 パラメータ廃止。ランク追跡のインフラコストが約10倍に。追跡深度を縮小するツールも。
  3. 2026年7〜8月: google.com/goto リダイレクト化。1クエリあたり500〜1,000リクエストに急増。8月26日にGoogleが公式確認。
  4. 2026年9月13〜18日(今回): ブロックそのものを大幅強化。Nozzleで約80%のデータ取得が失敗、DataForSEOも同様の問題を確認。

約1年半という期間の中で、Googleの施策は「取得コストを上げる(num=100廃止、gotoリダイレクト)」という間接的な障壁から、「取得試行そのものを直接ブロックする」という今回のより直接的な手段へと質的に変化してきているとみることができる。この文脈を踏まえると、今回の9月の一件は、単なる一時的な不具合ではなく、Googleが継続的に積み重ねてきた反スクレイピング施策の到達点の一つであり、少なくとも4度目の大きな節目だと位置づけられる。

aiseo-llmo.com ユーザーへの影響

「ランク追跡が不正確になる」だけの問題ではない——AI可視性計測ツールへの巻き添えリスク

今回の一件は、一見するとSEOのランク追跡ツールに限定された技術的トラブルのように見える。しかし、aiseo-llmo.comの読者であるLLMO・GEO実務者にとって、より切実に注意すべきなのは、AI Overviews・ChatGPT・Perplexity等における自社の引用・言及状況を計測する「AI可視性トラッキングツール」の一部も、根本的には同種のスクレイピング的な手法に依存していることが多い、という構造的な事実だ。

Peec AI、Profound、Otterlyといった専業のAI可視性計測ツール、あるいはSemrushの生成AI系可視性機能のようなSEOツールベンダーが提供する付随機能は、いずれもAI検索エンジンの回答画面やGoogle AI Overviewsの表示結果を定期的に取得し、その中に自社ブランド・自社サイトがどう言及されているかを解析するという仕組みで動いている。この「回答画面を定期的に取得する」というプロセスは、従来型のランク追跡ツールが検索結果ページ(SERP)を取得してきたプロセスと、技術的なレイヤーで見れば近い性質を持つ。AI Overviewsは特にGoogle検索のインフラと密接に統合された機能であるため、Googleが検索結果ページへのアクセス全般に対する検知・遮断の精度を高めれば、AI Overviewsの表示内容を取得しようとするAI可視性計測ツールのクロールも、同じ検知網に引っかかりやすくなると考えられる。もちろん、ChatGPTやPerplexityといったGoogle以外のAI検索エンジンの回答画面を取得するプロセスは、Googleの検索インフラとは別系統であるため、今回のGoogleのブロック強化から直接の影響を受けるとは限らない。しかし、Google AI Overviewsを計測対象に含むツール、あるいは各AI検索エンジンの引用元リンクの実URLをGoogle検索結果と突き合わせて分析するタイプの機能については、巻き添えでデータ精度が低下する可能性を否定できない。

この構造がもたらす実務上のリスクは深刻だ。KPIレポート上で自社のAI可視性スコアや引用回数が急に下がった(あるいは不自然に変動した)場合、それが「実際に自社のAI検索での扱われ方が悪化した」ことを意味するのか、それとも「計測ツール側がGoogleのブロック強化によってデータを十分に取得できず、見かけ上の欠損・変動として現れている」だけなのか、切り分けが従来以上に難しくなっている。特に、複数の指標が同時期に一斉に変動した場合、それが市場・アルゴリズムの実変化なのか、計測基盤側の障害が複数のツールに同時に及んだ結果なのかを判別するには、単一のツールのダッシュボードを眺めているだけでは不十分であり、後述するように複数ソースでのクロスチェックが不可欠になる。

レポーティングと意思決定への影響

この問題は、単にダッシュボードの数字が一時的におかしくなるという表面的な話にとどまらない。LLMO・GEO担当者が経営層・クライアントに対して定期的にAI可視性・順位変動レポートを提出している場合、計測基盤側の不具合に起因する見かけ上の変動を「実際の成果・悪化」として誤って報告してしまうリスクがある。たとえば、ある施策を実施した直後にAI可視性スコアが急落したとして、それが施策の失敗を意味するのか、単に計測ツールがその期間データを十分に取得できていなかっただけなのかを見誤れば、本来継続すべき施策を誤って中止したり、逆に効果のない施策を誤って評価してしまったりする判断ミスにつながりかねない。今回のような計測基盤側の混乱が起きている時期は、レポート上の数字を額面通りに受け取らず、一段階慎重な解釈のフィルターを挟む必要がある。

今すぐできる対応策

1. 公式データソースを一次情報として優先する

サードパーティのランク追跡ツール・AI可視性計測ツールの数字だけに依存するのではなく、Google Search Console(GSC)のクリック数・インプレッション数・掲載順位、および各AI検索エンジンが提供する公式の分析機能(利用可能な範囲で)を、可能な限り一次情報として優先的に参照する。GSCのデータはGoogle内部の検索ログをもとに集計される仕組みであり、今回のようなスクレイピングブロックの強化の影響を直接受けるものではないと考えられる。数字に違和感がある時ほど、まずGSC側の対応する指標を確認し、サードパーティツールの数字と乖離がないかを確認する習慣を持つことが重要だ。

2. 単一ツールの数字を鵜呑みにせず、複数ソースでクロスチェックする

契約しているランク追跡ツール・AI可視性計測ツールが1つしかない場合、そのツールのデータ取得に障害が生じていても気づきにくい。可能であれば、性質の異なる複数のツール(たとえば大手ベンダー1つと、対応が比較的良好とされる別のベンダー1つ)を併用し、同じキーワード・同じ計測対象について数字を突き合わせることで、片方のツールだけで異常値が出ていないかを確認できる体制を整えておきたい。特に、今回の報道でSemrushは遅延しつつも機能継続、Ahrefsは比較的対応できているとされている一方、Nozzle・DataForSEO・Sistrixでより深刻な影響が出ているとされているように、ツールごとの耐性には差がある。自社が契約しているツールがどちらの傾向に近いのかを把握しておくことも有用だ。

3. 順位変動・可視性変動レポートを見る際、「計測起因のノイズ」を疑う視点を持つ

特に2026年9月13日以降のデータについてレポートを作成・確認する際は、急激な変動が観測された場合にまず「これは実際の変動か、それとも計測制限による見かけ上のノイズか」を自問する習慣を持つ。判断材料としては、(1)複数の独立したキーワード・ページで同時多発的に同方向の変動が起きていないか、(2)同時期に契約ツールのベンダーから障害・遅延に関するアナウンスが出ていないか、(3)GSCなど一次情報側では同様の変動が確認できるか、といった点を確認するとよい。これらを確認しないまま「順位が急落した」「AI引用が急減した」と結論づけるのは早計になりうる。

4. 契約しているSEO/GEOツールベンダーに影響有無を確認する

自社が契約しているランク追跡ツール・AI可視性計測ツールのベンダーに対し、今回のGoogleのブロック強化による影響を受けているか、データの欠損・遅延が発生していないか、対応状況はどうなっているかを直接問い合わせておくことが望ましい。ベンダー側から能動的にステータス通知が出されるとは限らないため、特に重要なレポーティングサイクルを控えている場合は、事前に確認しておくことでレポート内容の信頼性を担保できる。

5. AI可視性計測ツールについても同様の確認を行う

Peec AI、Profound、Otterlyなど専業のAI可視性計測ツール、あるいはSemrushの生成AI系機能を利用している場合も、Google AI Overviewsを計測対象に含んでいるか、含んでいる場合はその取得方式が今回の問題の影響を受けていないかを、同様にベンダーへ確認しておく。前述の通り、これらのツールは今回のGoogleの措置と技術的に近い領域で動作している可能性があるため、SEOのランク追跡ツールと同じ注意を払う価値がある。

6. 継続的な情報収集体制を維持する

今回の一件は約1年半にわたるGoogleの反スクレイピング施策の延長線上にあり、今後も同様の強化・変更が続く可能性が高い。Search Engine Roundtable、PPC Land、Search Engine Landといった専門メディアの報道を定期的にチェックし、自社が利用しているツールへの影響が新たに報告されていないかを継続的に把握しておく体制を維持したい。

よくある質問

Q1. 2026年9月に何が起きたのですか。

Googleが2026年9月13日頃から、検索結果ページをスクレイピングするランク追跡ツール・サードパーティ計測ツールへのブロックを大幅に強化しました。Search Engine Roundtable(Barry Schwartz氏)が同月18日に報道しています。

ランク追跡ツールNozzleの創業者Derek Perkins氏は、自社ツールのデータ取得試行の約80%が失敗したと報告しており、DataForSEOも同様の問題を確認しています。Sistrixはデータ収集速度の大幅低下を認めており、Semrushは遅延しつつ機能継続、Ahrefsは比較的対応できているとみられます。

Q2. なぜ今回のタイミングでブロックが強化されたのですか。

明確な理由はGoogleから公式に説明されていませんが、時期的に2026年9月4日・9月12日のアルゴリズム更新、9月15日のアップデートと重なっており、人間による検索操作の検証方法強化と関連しているとみられます。

これはあくまで時期的な近接性に基づく観測であり、Google側がスクレイピング対策とアルゴリズム更新を明示的に結びつけて説明しているわけではない点には注意が必要です。

Q3. 今回の一件は今までの反スクレイピング施策とどう関係していますか。

2025年9月の &num=100 パラメータ廃止、2026年7〜8月の google.com/goto リダイレクト化に続く、Googleによる約1年半にわたる反スクレイピング施策のエスカレーションの最新局面と位置づけられます。

2025年1月の世界的障害も含めれば、少なくとも4度目の大きな節目にあたります。施策の性質も、取得コストを間接的に上げる方法(num=100廃止、gotoリダイレクト)から、取得試行そのものを直接ブロックする、より強力な手段へと変化してきています。

Q4. &num=100 の廃止とは何でしたか。

2025年9月11日にGoogleが廃止した、検索結果を1回のリクエストで最大100件まで一括取得できるURLパラメータです。廃止後は10件ずつのページネーションが必要になりました。

これによりランク追跡ツールのインフラコストが一夜にして約10倍に増加したとされ、AccuRankerなど一部のツールは追跡深度を100位から20〜50位に縮小して対応しました。

Q5. google.com/goto リダイレクトとは何でしたか。

2026年7月に始まり8月にかけて本格展開された、検索結果のリンクをクリックするとGoogle自身のサーバー経由の302リダイレクトを挟んでから遷移先へ転送する仕組みです。2026年8月26日にGoogleが公式に導入を確認しました。

これにより、リンクの実URLを取得するには個々のリダイレクトを1件ずつフォローする必要が生じ、1回の検索結果5ページ分の調査に必要なリクエスト数が500〜1,000リクエストに急増しました。詳細は本メディアの過去記事「Google検索結果のリンクが「goto」リダイレクト化、スクレイピング対策が本格展開」で解説しています。

Q6. AI可視性計測ツールにも影響がありますか。

AI Overviews・ChatGPT・Perplexity等でのAI引用状況を計測するAI可視性トラッキングツール(Peec AI、Profound、Otterly、Semrushの生成AI系機能など)の一部は、SERPスクレイピングと同種の手法に依存していることが多く、巻き添えでデータ精度が低下しうると考えられます。

特にGoogle AI Overviewsを計測対象に含む機能は、Googleの検索インフラと密接に統合されているため、今回のブロック強化の影響を受けやすい可能性があります。ChatGPTやPerplexity固有の回答画面取得プロセスへの直接的な影響は明確ではありませんが、実務者としてはベンダーへの確認が推奨されます。

Q7. KPIレポートの数字はどう扱えばよいですか。

順位変動・AI可視性変動レポートに急激な変化が見られた場合、それが実際の変動なのか、計測制限による見かけ上のノイズなのかを、まず疑う視点を持つことが重要です。

複数の独立したキーワード・ページで同時多発的に同方向の変動が起きていないか、契約ツールのベンダーから障害・遅延のアナウンスが出ていないか、GSCなど一次情報側でも同様の変動が確認できるかを確認したうえで判断することが推奨されます。

Q8. 実務者は今何をすべきですか。

Google Search Consoleなどの公式データソースを一次情報として優先し、単一のランク追跡・AI可視性計測ツールの数字を鵜呑みにせず複数ソースでクロスチェックすることが重要です。

加えて、契約しているSEO/GEOツールベンダーに今回の影響の有無を直接確認しておくこと、そして今後も続くとみられるGoogleの反スクレイピング施策の動向を専門メディア経由で継続的に把握しておく体制を維持することが実務的な備えになります。

Q9. Googleは公式にコメントしていますか。

本記事執筆時点(2026年9月18日の報道内容に基づく)で、Googleからの公式コメントは出されていません。

過去の類似事案(2026年8月のgotoリダイレクトの件)では、Googleが「進化し続ける様々な形態の不正行為に対して技術的な対策を講じてきた長い歴史がある」という一般的なコメントを出した例がありますが、今回の9月の一件について同様の公式説明があったかどうかは、現時点の報道からは確認できていません。

Q10. この問題はいつ解消しますか。

現時点では見通しは明らかになっていません。Sistrixの担当者は「Googleは約1年間にわたり検索結果の配信方式を継続的に変更し続けており、現在その変更のスピードは非常に高い」とコメントしており、少なくとも短期間で収束する性質の問題ではない可能性があります。

過去の事例(2025年1月の世界的障害、2025年9月の&num=100廃止、2026年7〜8月のgotoリダイレクト)を踏まえると、各ツールベンダーが個別に技術的対応を進めることで徐々にデータ取得率が回復していく可能性はありますが、Googleが今後さらに対策を強化する可能性も排除できません。継続的な情報収集が必要な段階です。

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参考文献

  1. Google More Successful In Blocking Scrapers & Tracking ToolsSearch Engine Roundtable(参照: 2026-09-21)
  2. Google forces rank trackers into 500 to 1,000 requests per queryPPC Land(参照: 2026-09-21)
  3. Google confirms deploying goto URL redirects to search results linksSearch Engine Land(参照: 2026-09-21)

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