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Google AI Mode、追質問をページ送りカードで自動生成する新機能をテスト (llmo-news-20260910-google-ai-mode-paginated-followup-skip-button)
AI検索最終更新日: 2026年9月18日初出: 2026年9月10日

Google AI Mode、追質問をページ送りカードで自動生成する新機能をテスト

2026年9月8日、Google AI ModeがユーザーへのフォローアップをAIが自動生成しカード形式でページ送り表示、スキップボタンで飛ばせる新機能をテストしていることが判明した。Google I/O 2026のAI Mode利用データやSemrushのゼロクリック調査を踏まえ、LLMO実務者への影響と対応策を解説する。

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目次(29項目)

Google AI Mode、追質問をページ送りカードで自動生成する新機能をテスト

要点: 2026年9月8日、Google AI Modeが回答後にAIが自動生成した追質問(フォローアップクエスチョン)をカード形式で連続表示し、スキップボタンで読み飛ばせる新しいUIをテストしていることが判明した。発見者はSEO専門家のSachin Patel氏で、Search Engine RoundtableのBarry Schwartz編集長が同日中に報道した。ユーザーが1つの回答を読んだ直後に、Googleが次に聞くべき質問をあらかじめ用意してページ送り形式で提示する仕組みであり、AI Modeが「会話の主導権」までも握ろうとする方向性の延長線上にある。Google I/O 2026で公表された利用データ(フォローアップクエリが月次40%超のペースで増加)、Semrushのゼロクリック調査(AI Modeは92〜94%がゼロクリック)を踏まえ、LLMO実務者が取るべき対応を整理する。

最終更新日: 2026年9月10日

何が起きたのか

Sachin Patel氏が発見、Search Engine Roundtableが報道

2026年9月8日、Search Engine Roundtable(発行人 Barry Schwartz氏)は「Google AI Mode Testing Paginated Responses With Skip Button」と題する記事を公開した(出典)。発見したのはSEO専門家のSachin Patel氏で、X(旧Twitter)上に検証結果を投稿し、Search Engine Watchにも情報を寄せている。Patel氏は自身の投稿で「回答を1つ送信すると、その回答内容に基づいてAI Modeが同じチャットの中で新しいクエリを自動生成した(After submitting an answer, AI Mode generated a new query within the same chat based on the response)」とコメントしている。

Schwartz編集長はこの報告を受けて自ら検索を行い、同様の挙動を確認したうえで記事化した。記事執筆時点でGoogleからの公式な発表・コメントは出ておらず、あくまで一部ユーザーを対象にした限定的なA/Bテストである可能性が高い。

具体的な挙動 — カード形式のページ送り+スキップボタン

今回確認されたテストの中身は、AI Modeでの対話中にユーザーが何らかの質問に回答したり、選択肢を選んだりした直後に、Googleがその回答内容を踏まえた「次の質問」を自動生成し、それをスタック(積み重ね)されたカード形式で表示するというものだ。カードはモバイル・デスクトップの両方で確認されており、モバイルではコンパクトな1枚ずつの表示、デスクトップでは横幅の広いカードが複数枚同時に見える形でページ送りできるレイアウトになっている。

各カードには「スキップ」ボタンが付いており、ユーザーが提案された追質問に興味がなければ、そのままボタンを押して読み飛ばし、通常の検索・別の話題に戻ることができる。逆に言えば、スキップしない限り、ユーザーはGoogleがあらかじめ用意した「次に聞くべき質問」の連なりに沿って会話を続けていくことになる。これは、ユーザー自身が能動的に次の質問を考えて入力する従来の検索行動とは異なり、Google側が会話の展開をある程度主導する設計だ。

同日に並走する複数のAI Mode UIテスト

同日のSearch Engine Roundtable「Daily Search Forum Recap」(出典)では、このページ送り追質問テストと並んで、本サイトが既報の「AI Overview引用パネルの薄型化テスト」や、AI Mode内での通常の完全一致・フレーズ一致キーワード広告テストなど、複数のAI検索関連の実験が同日にまとめて報告されている。Googleが検索結果画面・AI Overviews・AI Modeの各所で、UI・広告・会話設計のあらゆる面から継続的に実験を重ねている状況が改めて浮き彫りになった格好だ。

背景 — Google AI Modeが「会話を途切れさせない」機能を積み重ねてきた1年

今回のページ送り追質問テストを単発の小さなUI変更として片付けるのは早計だ。Google AI Modeはこの1年余り、一貫して「ユーザーを会話の中に留め続ける」方向の機能強化を積み重ねてきており、今回のテストはその最新の一手にすぎない。

2026年1月: AI OverviewsからAI Modeへのシームレス遷移

2026年1月27日、GoogleはAI Overviews(AIによる概要)の回答に対してユーザーが追質問をすると、その場でAI Modeへ自動的に遷移する仕組みを発表した(出典)。従来は「もっと見る」ボタンを押すと同じAI Overviews内で情報が追加表示される仕様だったが、この変更以降は同じ操作がAI Modeの全画面オーバーレイを起動するトリガーへと置き換えられた。Google検索担当VPのRobby Stein氏は当時、「人々は自然に会話が流れていく体験を好んでいる。AI Overviewsからの文脈を保ったまま追質問できることが、検索をより役立つものにする」とコメントしている。この時点で、Googleは「追質問=AI Modeへの入口」という設計思想を明確に打ち出していた。

2026年5月(Google I/O): 利用データが示す会話化の実態

2026年5月20日、Google I/O 2026にあわせてGoogleはAI Mode公開から1年間の利用データを初めて公表した(出典)。この報告によれば、AI Modeの月間アクティブユーザーは世界で10億人を突破し、クエリ数は四半期ごとに2倍以上のペースで増加している。特に注目すべきは会話の深さに関する数値で、米国におけるAI Mode内のフォローアップクエリ(追質問)の件数は月次平均で40%を超えるペースで増加しているとGoogleは説明した。さらに、AI Modeでの平均検索クエリの長さは従来の検索の3倍に達し、「which(どちらが)」で始まる比較・意思決定型の質問は40%増加、6か月間で計画立案(プランニング)系のクエリの伸びは全体平均より80%速いペースで拡大しているという。

この時点でGoogleは、AI Modeが単発の検索クエリを処理する仕組みではなく、複数ターンにわたる会話を前提とした検索体験へと明確にシフトしていることをデータで裏付けていた。今回のページ送り追質問テストは、この「会話としてのAI Mode」という設計思想を、ユーザー任せの追質問入力からGoogle主導の追質問提案へと一歩進める試みだと位置づけられる。

クエリファンアウトという裏側の仕組み

AI Modeの回答生成では、ユーザーが入力した1つの質問に対して、関連するサブトピック・鮮度・構造化データなどの観点から複数の検索を裏側で並行実行し、その結果を1つの回答に統合する「クエリファンアウト(query fan-out)」と呼ばれる仕組みが採用されているとGoogleは説明してきた。会話が複数ターンに及ぶ場合、各ターンのファンアウト処理は直前までの会話履歴を制約条件として引き継ぎ、ユーザーが前提を再度説明しなくても徐々に的を絞った回答を返せるようになる。今回テストされている「AIが自動生成した追質問をページ送りで提示する」機能は、このファンアウトの仕組みをユーザー起点ではなくGoogle起点で駆動させる新しい入口とも言える。ユーザーが自分で次の質問を考える手間を省ける一方で、どのサブトピックに会話を誘導するかという主導権は、コンテンツ提供者ではなくGoogleのアルゴリズムが握ることになる。

aiseo-llmo.com ユーザーへの影響

ゼロクリックの土台の上に「会話の主導権」までGoogleが握る

この変化の実務インパクトを理解するには、AI Modeが既に極めて高いゼロクリック率で運用されている実態を踏まえる必要がある。Semrushが2025年5月1日〜7月5日の米国デスクトップにおける約6,900万件の検索セッションを分析した調査によれば、AI Modeのセッションのうち92〜94%はどの外部サイトにも遷移しない「ゼロクリック」であり、外部ドメインへの訪問につながるのはわずか6〜8%にとどまる(出典)。これは、AI Overviewsを含まない通常の検索(ゼロクリック率約34%)や、AI Overviewsを含む検索(同約43%)と比べても際立って高い水準だ。同調査では、AI Modeの1セッションあたりの検索回数は2〜3回と、通常検索の約5回より少なく、クエリの平均語数は7.22語(通常検索は4.0語)と長いことも示されている。

つまりAI Modeのユーザーは、「短く何度も検索し直す」のではなく「長い質問を投げて、少ない往復で会話を完結させる」傾向がある。この状況で、Googleが自動生成した追質問をページ送りで提示するようになれば、ユーザーが自発的に別のキーワードで検索し直したり、外部サイトを探しに行ったりする機会そのものが、会話の枠内でさらに吸収されていくことになる。ただでさえ低いクリック機会が、追質問という「次の一手」までGoogleが用意することでさらに先送りされ、外部サイトへの遷移が発生するタイミングがどんどん後ろ倒しになっていく可能性がある。

業種別の実務インパクト

  • BtoBサービス・SaaS系サイト: 比較検討・意思決定に関わる複数ターンの会話(料金比較、機能比較、導入事例の確認など)がAI Mode内で完結しやすくなる。「which」で始まる比較質問の増加(前述のGoogle I/O 2026データで+40%)と組み合わさることで、比較コンテンツがAI Modeの会話フロー内で消費され尽くし、外部サイトへの遷移機会がさらに減る可能性がある。
  • ECサイト・レビューサイト: 商品選定は典型的な多段階の意思決定プロセスであり、AI Modeの追質問提示が「予算は?」「用途は?」といった深掘り質問を自動生成する可能性が高い。これに応えられるだけの一次情報・比較データを持つコンテンツでなければ、AI Modeの会話の中で存在感を発揮できないまま終わる。
  • メディア・ハウツー系サイト: 「計画立案(プランニング)」系クエリの伸びが全体平均より80%速いというデータは、旅行・DIY・キャリアプランなど手順を説明するコンテンツへの需要拡大を示唆する。一方でこうしたクエリはAI Mode内での会話展開と相性がよく、外部記事へのクリックを介さずに完結しやすい領域でもある。
  • BtoC地域密着型サービス: 追質問による深掘りが進むほど、最終的な意思決定の直前まで会話がAI Mode内にとどまりやすくなる。指名検索・ブランド想起の強化や、Googleビジネスプロフィール経由の直接的な導線確保の重要性が相対的に高まる。

今すぐできる対応策

1. 想定フォローアップ質問マップの作成

自社の主要な検索意図(キーワード)ごとに、ユーザーが実際に抱きやすい「次の質問」を洗い出し、コンテンツ側であらかじめ回答を用意しておく。具体的には、対象キーワードに対して次のようなカテゴリで追質問を想定するとよい。

  1. 絞り込み系(例:「予算はいくらまで?」「対象年齢は?」)
  2. 比較系(例:「Aと比べてどう違う?」「他の選択肢は?」)
  3. 実行手順系(例:「具体的にどう始める?」「必要な準備は?」)
  4. リスク・注意点系(例:「失敗しやすいポイントは?」「向いていない人は?」)

これらをFAQセクションや見出し構成に反映させることで、Googleが自動生成する追質問の連鎖に自社コンテンツの内容が引用されやすくなる。追質問が「次に聞かれる質問」である以上、その回答をあらかじめページ内に用意しておくことは、会話の後半ターンでも出典として拾われる可能性を高める基本戦略になる。

2. FAQ構造化データ・Q&Aチェーンの実装

想定した追質問とその回答は、単に本文に書くだけでなくFAQPageスキーマ(JSON-LD形式の構造化データ)としてマークアップすることを推奨する。実装例は以下の通り。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "FAQPage",
  "mainEntity": [
    {
      "@type": "Question",
      "name": "予算はいくらまで見ておくべきですか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "初期費用は◯万円〜◯万円が目安です。用途に応じて..."
      }
    },
    {
      "@type": "Question",
      "name": "他の選択肢と比べてどう違いますか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "主な違いは3点あります。1つ目は..."
      }
    }
  ]
}

一問一答を単発で並べるのではなく、「最初の質問に答えたら次に何を聞きたくなるか」という自然な会話の連なり(Q&Aチェーン)を意識して見出し順に配置することがポイントだ。本サイトの過去記事「AI Overview FAQスキーマ vs 他スキーマ比較」で解説した通り、FAQスキーマとArticleスキーマを併用することで、要約と詳細説明の双方をAIに正しく解釈させやすくなる。

3. Search Consoleでの多段階クエリ動線の確認

Google Search Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート」を使い、AI Modeが表示されるクエリでの自社ページのインプレッション・クリックの推移を継続的に確認する。特に、比較的長い(複数語からなる)クエリや、「どちら」「どう違う」といった比較・意思決定系のフレーズを含むクエリでのパフォーマンスに注目したい。これらは今回のようなページ送り追質問機能の影響を最も受けやすい領域であり、変化の兆候をいち早く捉える手がかりになる。なお同レポートは2026年8月に一時的なロギングバグが発生した経緯もあるため、数値の急変を見た際は計測上の異常か実際の変化かを切り分けて判断する必要がある。

4. 社内・クライアント報告での留意点

現時点ではあくまで一部ユーザー向けのA/Bテストであり、全ユーザーへの本番展開が確定した情報ではない。社内レポートやクライアントへの報告では、「Googleが追質問の自動生成・ページ送り表示機能をテスト中であり、会話の主導権がさらにGoogle側へ移る可能性がある段階」であることを明記し、過度に断定的な結論を避けることが望ましい。一方で、2026年1月のAI Overviews→AI Mode遷移、2026年5月のGoogle I/Oでの利用データ公表という経緯を踏まえると、Googleが会話継続機能への投資を継続していること自体は明確な既定路線であり、テストの成否にかかわらず「会話型検索への最適化」という方向性を見据えた準備は進めておくべきだ。

今後の見通し

現時点でこのページ送り追質問機能がいつ、どの範囲まで展開されるかは不明だが、Googleがこの1年間積み重ねてきた機能強化の流れ(AI OverviewsからAI Modeへのシームレス遷移、フォローアップクエリの急増を踏まえた利用データの公表)を踏まえると、会話を継続させる仕組みへの投資は今後も続くと見るのが妥当だ。仮に今回のテストが本番展開されれば、ユーザーがAI Modeの中で何ターンも会話を続けることが「標準的な検索行動」として定着し、1回の検索セッションで消費される情報量・意思決定の深さがさらに増していく可能性が高い。

LLMO実務者にとっての本質的な問いは、「追質問のページ送りをどう止めるか」ではなく、「その追質問の連鎖の中で、自社コンテンツがどれだけ多くの局面で出典として選ばれ続けられるか」に移っていく。単発のキーワードで1位を取ることよりも、1つのトピックに対する意思決定プロセス全体(絞り込み・比較・実行手順・リスク確認)をカバーする網羅的なコンテンツ設計が、会話が何ターン続いても存在感を保つための鍵になる。

よくある質問

Q1. Google AI Modeの「ページ送り追質問」テストとは何ですか?

ユーザーが回答を受け取った後、Googleがその内容を踏まえて次に聞くべき質問をAIで自動生成し、カード形式でページ送り表示する新機能です。

各カードにはスキップボタンが付いており、興味がなければ読み飛ばせます。2026年9月8日にSEO専門家のSachin Patel氏がX上で発見し、Search Engine RoundtableのBarry Schwartz編集長が同日中に報道しました。

Q2. この機能はいつから、どの範囲のユーザーに展開されていますか?

正確な展開範囲・開始日は明らかになっていません。

2026年9月8日時点での報道は一部ユーザーによる発見報告に基づくものであり、Googleからの公式な発表や展開規模の説明は出ていません。モバイル・デスクトップの両方で確認されているものの、一般的なA/Bテストの慣例から限定的なユーザー層への実験である可能性が高いと考えられます。

Q3. なぜGoogleは追質問を自動生成する機能を追加しようとしているのですか?

明確な理由は公表されていませんが、AI Modeを「会話として成立させる」ための一貫した取り組みの延長にあると考えられます。

2026年1月にはAI Overviewsの追質問がそのままAI Modeへ遷移する仕組みが導入され、2026年5月のGoogle I/OではAI Mode内のフォローアップクエリが月次40%超のペースで増加しているというデータが公表されました。ユーザーが自ら次の質問を考える負担を減らし、会話をより長く継続させることが狙いにあると推測されます。

Q4. 「クエリファンアウト」とは何ですか、今回のテストとどう関係しますか?

クエリファンアウトとは、1つの質問に対してGoogleが裏側で複数の関連検索を並行実行し、その結果を1つの回答に統合する仕組みです。

複数ターンの会話では、各ターンのファンアウト処理が直前までの会話履歴を引き継ぎ、徐々に的を絞った回答を返せるようになります。今回テストされている自動生成の追質問は、このファンアウトの起点をユーザーではなくGoogle側が用意する新しい入口と位置づけられます。

Q5. AI Modeのゼロクリック率はどの程度ですか?

Semrushの調査(2025年5月〜7月、米国デスクトップの約6,900万セッション分析)によれば、AI Modeのセッションの92〜94%はゼロクリックで、外部サイトへの訪問につながるのはわずか6〜8%です。

これは通常の検索(AI Overviewsなし約34%、AI Overviewsあり約43%)と比べても際立って高い水準です。AI Modeの1セッションあたりの検索回数は2〜3回と少ない一方、クエリの平均語数は7.22語と長く、少ない往復で会話を完結させる傾向があります。

Q6. 追質問のページ送り機能は、外部サイトへのトラフィックをさらに減らしますか?

現時点で定量的な影響データは公表されていませんが、その可能性は十分に考えられます。

追質問という「次の一手」までGoogleが自動的に用意するようになれば、ユーザーが自発的に別のキーワードで検索し直したり外部サイトを探したりする機会が、会話の枠内にさらに吸収される可能性があります。既に高いAI Modeのゼロクリック率を踏まえると、この傾向にさらに拍車がかかることが懸念されます。

Q7. LLMO対策としてこの変化にどう備えればよいですか?

想定される追質問をあらかじめ洗い出し、FAQスキーマなどの構造化データで回答を用意しておくことが基本戦略になります。

具体的には、絞り込み系・比較系・実行手順系・リスク確認系という4つのカテゴリで追質問を想定し、それぞれの回答をFAQPageスキーマとしてマークアップすることを推奨します。1問1答を単発で並べるのではなく、会話が自然に続く順序でQ&Aを配置することがポイントです。

Q8. Google Search Consoleでこの変化の影響をどう確認できますか?

「生成AIパフォーマンスレポート」で、AI Modeが表示されるクエリのインプレッション・クリック数の推移を確認します。

特に、比較的長いクエリや「どちら」「どう違う」といった比較・意思決定系のフレーズを含むクエリでのパフォーマンス変化に注目することを推奨します。同レポートには2026年8月に一時的なロギングバグが発生した経緯もあるため、数値の急変を見た際は計測上の異常か実際の変化かを切り分ける視点も必要です。

Q9. 業種によって影響の大きさは異なりますか?

はい、比較検討や多段階の意思決定を伴う業種ほど影響を受けやすいと考えられます。

BtoBサービス・SaaS、ECサイト・レビューサイトなど、「絞り込み→比較→意思決定」というプロセスを経る業種は、追質問の連鎖がAI Mode内での会話としてそのまま再現されやすく、外部サイトへの遷移機会がさらに減る可能性があります。一方、メディア・ハウツー系サイトも計画立案系クエリの伸びを踏まえると無関係ではありません。

Q10. 今後、Google AI Modeの会話型機能はどう発展していくと予想されますか?

Googleが2026年1月のAI Overviews→AI Mode遷移、同年5月のGoogle I/Oでの利用データ公表という経緯を踏まえると、会話継続機能への投資は今後も続くと考えられます。

今回のテストの本番展開の有無にかかわらず、AI Modeの中で複数ターンにわたる会話が標準的な検索行動として定着していく方向性は明確です。LLMO実務者は、単発キーワードでの上位表示だけでなく、1つのトピックに関する意思決定プロセス全体をカバーするコンテンツ設計へと重心を移していく必要があります。

関連記事

参考文献

  1. Google AI Mode Testing Paginated Responses With Skip ButtonSearch Engine Roundtable(参照: 2026-09-10)
  2. Daily Search Forum Recap: September 8, 2026Search Engine Roundtable(参照: 2026-09-10)
  3. Google AI Overviews follow up questions jump you directly to AI ModeSearch Engine Land(参照: 2026-09-10)
  4. Google Reveals First AI Mode Usage Numbers After One YearSearch Engine Journal(参照: 2026-09-10)
  5. Google AI Mode's Early Adoption and SEO ImpactSemrush(参照: 2026-09-10)

関連用語

  • キーワード

    キーワードとは、ユーザーが検索エンジンやChatGPT等のAI検索に打ち込む単語・フレーズ。SEO・LLMO両対策の出発点。ビッグ/ロングテール選定基準と無料ツールを使った選び方を初心者向けに解説します。

  • クエリ

    クエリとは、ユーザーが実際に検索窓に入力した検索語のこと。SEOで使う「キーワード」と似ていますが、キーワードが事前に狙う言葉、クエリが実際に打たれた言葉、というニュアンスの違いがあります。

  • 検索意図

    検索意図とは、ユーザーがその言葉を検索したときに「本当は何をしたいのか」という背景の目的のこと。SEOでは検索意図に合った答えを返すページが上位表示されます。

  • 構造化データ

    構造化データとは、Webページの内容を検索エンジンが理解しやすい形式で記述したメタ情報。記事の著者・公開日、商品の価格・在庫などを機械可読にすることでリッチリザルトやAI引用の対象になります。

  • JSON-LD

    JSON-LDとは「JSON for Linking Data」の略で、構造化データをJSON形式で記述する方式。Google公式が推奨する構造化データ実装フォーマットで、scriptタグでHTML内に書きます。

  • schema.org

    schema.orgとは、Google・Microsoft・Yahoo・Yandexが共同で策定した「構造化データの語彙集」。ArticleやProduct、Personなど数百種類のタイプが定義されており、JSON-LDで使う「単語帳」にあたります。

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