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Perplexity参照シェア急落、Geminiが躍進──AI可視性トラッキングの優先順位 (llmo-news-20260913-perplexity-referral-share-decline-gemini-tracking-priority)
AI検索最終更新日: 2026年9月18日初出: 2026年9月13日

Perplexity参照シェア急落、Geminiが躍進──AI可視性トラッキングの優先順位

StatCounter・Similarweb・Search Engine Journalのデータで、Perplexityの参照シェア急落とGeminiの躍進が鮮明に。AI可視性トラッキングの優先順位をどう見直すべきかを解説する。

#LLMO#AI検索#Perplexity#Gemini#参照トラフィック#StatCounter#AI可視性#引用モニタリング#GEO#Claude
目次(28項目)

Perplexityの参照シェア急落、Geminiが躍進 ─ AI可視性トラッキングの優先順位はどう変わるか

要点: Search Engine Journalが2026年9月9日に公開した記事によれば、StatCounterのデータでPerplexityの世界AIチャットボット参照シェアは2026年6月の7.91%から8月には4.31%まで低下した。同じ期間にGeminiのシェアは10.9%まで上昇し、Perplexity・Microsoft Copilotのシェアを奪う形で成長している。 Similarweb(2026年5月時点)のAIアシスタント利用比率でもChatGPT 53.9%・Gemini 27.9%・Claude 9.2%・Perplexity 1.3%という差がついており、著者のGreg Jarboe氏(SEO-PR代表)は「Perplexityの追跡を完全にやめるべき」という論には反対の立場を示しつつ、"de-weight"(重み付けを下げる)という現実的な対応を提案している。 最終更新日: 2026年9月13日

何が起きたのか

Search Engine Journalが提起した「Perplexity追跡打ち切り論」

2026年9月9日、Search Engine Journalに掲載された記事「ChatGPT, Gemini & Claude Lead AI Visibility, Is It Time To Stop Tracking Perplexity?」は、AI検索・AI可視性業界で静かに広がりつつあった疑問に正面から向き合った内容だった。筆者はSEO-PRの代表兼共同創設者であるGreg Jarboe氏。同氏は長年SEO・PR業界で発言を続けてきた人物であり、この記事のタイトル自体が「Perplexityのトラッキングをやめるべきか」という、AI可視性モニタリングを行う実務者にとって切実な問いを投げかけている。

この問いが浮上した背景には、複数の独立したデータソースが軒並み同じ方向性──すなわち「Perplexityの存在感の急速な縮小」と「Geminiの急成長」──を示しているという事実がある。記事はStatCounterの世界AIチャットボット参照シェアデータと、Similarwebのアシスタント利用比較データという、性質の異なる2つのデータセットを組み合わせて論を展開している。

StatCounterデータ:Perplexityは2026年6月の7.91%から8月に4.31%へ

記事が引用するStatCounterの直近データによれば、Perplexityの世界AIチャットボット参照シェアは2026年6月時点で7.91%だったのに対し、わずか2カ月後の8月には4.31%まで低下した。単純計算で約45%の下落であり、短期間での変化としては急激な部類に入る。

同じ期間、Google Geminiのシェアは10.9%まで上昇した。この上昇は、Perplexityおよび Microsoft Copilotのシェアを奪う形で進行しているというのが記事の分析だ。つまり、AIチャットボット経由の参照トラフィック全体のパイが大きく拡大しているというよりは、既存のパイの中でのシェアの奪い合いが起きており、その勝者がGemini、敗者がPerplexityとCopilotという構図が浮かび上がっている。

この6月→8月というごく短い期間の変化は、より長期のトレンドの中に位置づけるとさらに理解が深まる。StatCounterが2026年4月2日に発表したプレスリリース「Google Gemini overtakes Perplexity to become second largest source of AI chatbot referrals to websites」では、2025年4月から2026年3月までの12カ月間の月次推移データが示されている。

  • ChatGPT: 2025年4月84.21% → 2026年3月78.16%(初めて80%を割り込む)
  • Google Gemini: 2025年4月2.31% → 2026年3月8.65%(12カ月で約4倍に拡大)
  • Perplexity: 2025年4月12.07% → 2026年3月7.07%(ピークから40%以上の低下)
  • Claude: 2025年4月0.30% → 2026年3月2.91%(2月の1.37%から3月にかけて2倍以上に急伸)
  • Microsoft Copilot: 2025年5月のピーク5.18% → 2026年3月3.19%(約40%の低下)

このデータを見ると、2026年6月から8月にかけて観測された「Perplexity急落・Gemini急伸」という動きは、突発的な一過性の現象ではなく、2025年後半から続いてきた構造的なトレンドの延長線上にあることがわかる。ChatGPTが依然として圧倒的なトップシェアを維持しながらも初めて80%を割り込んだこと、Geminiが1年で参照シェアを約4倍に伸ばしたこと、Perplexityがピーク時から4割以上シェアを失ったこと──これらはいずれも、AIチャットボット経由の参照トラフィックの勢力図が2025年から2026年にかけて大きく塗り替えられつつあることを示す一貫したシグナルだ。

StatCounterのCEOであるAodhan Cullen氏はこのプレスリリースの中で、「Geminiは検索・Android・Workspaceなど複数プラットフォームの統合を活用しており、ウェブサイトの最適化担当者は複数のAIチャットボットへの対応が求められる時代になっている」という趣旨のコメントを寄せている。この指摘は、Geminiの躍進が単にチャットボット単体としての優秀さだけによるものではなく、Google検索・Android OS・Google Workspace(Gmail、Docs、Sheetsなど)といった既存の巨大なユーザー基盤との統合効果によるものであることを示唆している。

Similarwebデータ:利用比率でもChatGPTが圧倒、Perplexityはわずか1.3%

記事はStatCounterの「参照シェア(サイトへの流入経路としてのシェア)」に加えて、Similarwebが2026年5月時点で公表した「AIアシスタントの利用比率」データも提示している。こちらは参照トラフィックではなく、ユーザーがどのAIアシスタントを実際に利用しているかという利用シェアの指標だ。

Similarwebのデータによれば、AIアシスタント利用比率は以下の通りだった。

  • ChatGPT: 53.9%
  • Gemini: 27.9%
  • Claude: 9.2%
  • Perplexity: 1.3%

参照シェア(StatCounter)と利用比率(Similarweb)という異なる指標であるにもかかわらず、両者はいずれも「ChatGPTが圧倒的首位を維持」「Geminiが明確な2位グループとして台頭」「Perplexityは相対的に小さなシェアにとどまる」という共通の構図を描いている。特にSimilarwebの利用比率でのPerplexityの1.3%という数字は、StatCounterの参照シェア4.31%(2026年8月)と比べてもさらに小さく、指標の性質の違いはあるものの、Perplexityの相対的なプレゼンスの小ささを裏付ける材料の一つとなっている。

著者の結論:「打ち切り」ではなく「de-weight(重み付けの見直し)」

こうした一連のデータを踏まえたうえで、記事のタイトルが投げかける「Perplexityのトラッキングをやめるべきか」という問いに対し、著者のJarboe氏が下した結論は「否」だった。ただし、これは単純な「今まで通り継続すべき」という保守的な結論ではない。同氏が提案しているのは、Perplexityを完全に切り捨てるのではなく、"de-weight"──すなわちトラッキング体制における重み付けを引き下げる、という中間的なアプローチだ。

具体的には、記事は3層構成のトラッキング体制を推奨している。

  1. コア層: ChatGPT、Gemini、Claudeなど、参照シェア・利用比率のいずれにおいても大きな存在感を持つプラットフォーム。最も密度の高いモニタリング・分析リソースを割り当てる対象。
  2. 成長中の層: 現時点でのシェアはコア層に及ばないものの、明確な成長トレンドを示しているプラットフォーム。継続的な定点観測を行いつつ、成長が加速すればコア層への格上げを検討する対象。
  3. 新興・専門層: PerplexityをはじめとするCopilotなど、シェアの縮小・伸び悩みが見られるものの、特定のユースケースやユーザー層においては依然として意味を持つプラットフォーム。監視の頻度・優先度は下げつつ、完全には切り捨てずに継続監視する対象。

Jarboe氏はPerplexityをこの3層目、すなわち「新興・専門プラットフォーム層」に位置づけつつ、そこからの完全撤退ではなく継続的な監視を維持することを勧めている。これは、実務上のリソース配分の合理化と、変化の速いAI検索市場における見落としリスクの回避とのバランスを取ろうとする、現実的な着地点だと言える。

他の調査機関のデータとの整合性・相違点

記事はこの結論を補強する周辺データとして、他の調査機関の分析にも言及している。BrightEdgeが2026年第1四半期に公表したデータでは、Geminiが消費者向けAI参照トラフィックにおいて、ChatGPT以外の全ライバル(Perplexity、Copilot、Claudeなど)の合計を上回る規模で2位に浮上したとされている。これはStatCounterのデータと方向性が一致しており、「Geminiの急伸」という現象が単一の調査機関の観測にとどまらない、複数のデータソースで裏付けられた傾向であることを示している。

一方で、調査機関によって推計値には相応の幅があることにも留意が必要だ。例えばhigoodie.comが公表した「AI Search Traffic Report 2026」という分析では、ChatGPTのAI参照シェアが89%から63%へと大きく低下したとする見方が示されている。これはStatCounterの「78.16%(2026年3月時点、80%割れ)」という数字と比較すると、低下幅・絶対水準の両面でかなり異なる印象を与える。

こうした差異が生じる背景には、各調査機関が採用する計測方法論の違いがあると考えられる。参照トラフィックの捕捉方法(パネルデータか、Webサイト運営者側のアクセスログ集計か)、対象とするサイト・地域の範囲、AIチャットボットのリファラー情報の扱い方など、方法論上の前提条件が調査機関ごとに異なれば、同じ「ChatGPTのシェア」という言葉であっても算出される数値には差が生まれる。したがって、特定の一つの調査機関の数値だけを絶対視するのではなく、複数のデータソースが示す「方向性の一致」(Geminiが伸びている、Perplexityが縮小している、ChatGPTは依然首位だが変化の兆しがある)を重視する読み方が妥当だろう。この点は、後述する「今すぐできる対応策」でのトラッキング設計にも直結する重要な視点となる。

aiseo-llmo.com ユーザーへの影響

「Perplexity対策は不要になった」と早合点しないこと

今回のデータを見た読者の中には、「Perplexityの参照シェアがここまで下がっているなら、もうPerplexity向けの最適化・引用対策は不要ではないか」と考える方もいるかもしれない。しかし、記事の結論そのものが「打ち切りには反対」であることを踏まえると、この受け止め方は早計だ。

Perplexityの参照シェアが縮小しているのは事実だが、それは「ゼロになった」ことを意味するわけではない。StatCounterのデータでも2026年8月時点でなお4.31%のシェアを維持しており、Similarwebの利用比率1.3%という数字も、母数となるAI検索・AIチャット全体の利用規模が拡大し続けていることを踏まえれば、絶対的なユーザー数としては無視できない規模である可能性が高い。とりわけPerplexityは、学術・リサーチ用途やより専門的な検索意図を持つユーザー層に一定の支持基盤を持つとされてきた経緯があり、そうした特定ユーザー層との接点を完全に手放すことには相応のリスクが伴う。

業種・コンテンツ特性による温度差

今回のシェア変動が実務に与えるインパクトの大きさは、業種やコンテンツの性質によって濃淡があると考えられる。

BtoB・専門性の高いリサーチ需要が強い業界(法務、金融、学術・研究機関、コンサルティングなど)では、Perplexityのような「出典を明示した回答生成」を志向するAIツールが相対的に選好されやすい傾向が指摘されてきた。こうした業界のコンテンツ運営者にとっては、Perplexityの全体シェアが縮小傾向にあるとはいえ、自社のターゲット層におけるPerplexityの相対的な重要性は、市場平均ほどには低下していない可能性がある。市場全体のシェア数値だけで判断せず、自社のアクセス解析・リファラーログで実際のPerplexity経由トラフィックの推移を確認することが望ましい。

消費財・EC・エンターテインメント系など、より広範な一般消費者を対象とするコンテンツを扱う業種では、ChatGPTとGeminiの存在感がより大きい可能性が高い。特にGeminiはAndroid端末やGoogle検索、Google Workspaceとの統合を通じて、一般消費者との接点を急速に広げている。こうした業種では、GeminiにおけるAI引用・言及の最適化(構造化データの整備、Google的な検索意図への対応など)への投資優先度を、Perplexity対応よりも相対的に引き上げる合理性があるだろう。

メディア・パブリッシャー業では、AI経由の参照トラフィック全体の総量がどのプラットフォームから来ているかによって、コンテンツ配信戦略・SEO/GEO投資の配分が左右される。今回のデータが示す通り、ChatGPT・Gemini・Claudeという「コア層」への継続的な最適化投資が引き続き最優先事項である一方、Perplexity一辺倒の施策に偏っていた場合は、リソース配分の見直しを検討する時期に来ていると言える。

国内(日本)における温度差の可能性

今回のデータはいずれも主に海外(グローバルまたは米国中心)の調査に基づくものであり、日本語圏における各AIチャットボットの参照シェア・利用比率について、本記事の情報源に固有の数値は示されていない。日本国内では、Geminiの統合先であるAndroidの普及率の高さやGoogle検索の圧倒的なシェアを踏まえると、グローバルデータで観測されているGeminiの成長トレンドが日本語圏でも同様に、あるいはそれ以上に強く表れている可能性は十分に考えられる。一方で、Perplexityの日本語圏でのユーザー基盤の規模・変化率については、グローバルデータからの単純な外挿では判断できない。自社サイトのアクセス解析における各AIボットのリファラー(またはUser-Agent)別トラフィックの推移を、少なくとも四半期単位で確認し、グローバルトレンドと自社固有のデータの両方を突き合わせて判断することが重要だ。

今すぐできる対応策

Perplexityの参照シェア低下とGeminiの躍進という今回のデータを踏まえ、AI可視性トラッキング・引用モニタリングの体制を見直すための具体的なアクションを整理する。

1. 3層構成のトラッキング体制を設計する

記事が提案する「コア層・成長中の層・新興/専門層」という3層構成を、自社のAI可視性モニタリング体制に落とし込む。

  • コア層として、ChatGPT・Gemini・Claudeの3プラットフォームを設定し、週次〜月次の高頻度で引用状況・参照トラフィック・回答内での言及有無をモニタリングする対象とする
  • 成長中の層として、直近1年でシェアが明確に拡大しているプラットフォーム(現時点ではGeminiがコア層に移行しつつあるため、次点で成長余地のあるサービスがあれば随時ここに位置づける)を月次で定点観測する
  • 新興・専門層として、Perplexity・Microsoft Copilotなど、シェアが縮小または横ばい傾向にあるプラットフォームを四半期に1回程度の頻度でチェックし、完全には打ち切らずに継続監視する
  • 自社のターゲット顧客層(BtoB専門職か、一般消費者かなど)の特性を踏まえ、業種特性によっては層の割り当てを標準的な3層構成からカスタマイズする(例:法務・学術系クライアントが多い場合はPerplexityを「成長中の層」相当の頻度で監視し続ける)

2. モニタリング対象プラットフォームごとのリソース配分を数値化する

各プラットフォームへのモニタリング工数・ツール利用コストを可視化し、シェアの変化に応じて配分を機動的に見直せる体制を作る。

  • 現在使用しているAI可視性・引用モニタリングツールが、どのプラットフォームをどの頻度でクロール・チェックしているかを棚卸しする
  • StatCounterやSimilarwebのような外部データを四半期ごとに確認し、自社のトラッキング頻度の重み付けとシェアの実態との間に乖離が生じていないかレビューする
  • コア層(ChatGPT・Gemini・Claude)への配分比率を引き上げ、新興・専門層(Perplexityなど)への配分比率を段階的に引き下げる場合でも、ゼロにはせず「継続監視のための最低限のベースライン」を維持する(例:月次ではなく四半期次のチェックに切り替えるが、完全停止はしない)

3. 自社独自のアクセスログ・リファラーデータで市場データを補正する

外部調査機関のデータ(StatCounter、Similarweb、BrightEdge、higoodie.comなど)はあくまで市場全体・特定パネルの傾向を示すものであり、自社サイトへの実際の影響とは一致しない場合がある。

  • 自社Webサーバーのアクセスログ、またはGA4等のアクセス解析ツールで、ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexity・Copilotそれぞれからのリファラートラフィックの推移を過去12カ月分洗い出す
  • 外部データが示す「Perplexity縮小・Gemini拡大」というトレンドが自社サイトでも同様に観測されているか、あるいは自社の業種・コンテンツ特性によって異なる傾向を示しているかを比較検証する
  • 乖離が見られる場合は、外部データの市場平均値よりも自社固有のデータを優先してトラッキング体制の重み付けを調整する

4. 調査機関ごとの方法論の違いを理解した上でデータを解釈する

前述の通り、ChatGPTのシェアについてもStatCounter(78.16%、2026年3月)とhigoodie.com(63%)とでは相応の開きがある。単一の数値を鵜呑みにせず、方法論の違いを踏まえた読み方を徹底する。

  • 定点観測に使う外部データソースを1つに固定するのではなく、複数の調査機関(StatCounter、Similarweb、BrightEdgeなど)のデータを併記し、「方向性の一致」を重視して判断する運用ルールを社内で明文化する
  • 各調査機関のレポートを参照する際は、対象地域(グローバルか米国中心か)、計測手法(パネル調査かサイト側のログ集計か)、対象期間の粒度(月次か四半期次か)を必ず確認し、比較可能性を担保する
  • 社内のレポーティング資料に外部データを引用する際は、出典と計測方法の限界を併記し、「単一データソースへの過度な依存を避ける」という姿勢を明示する

5. Gemini向けの最適化投資を前倒しで検討する

GeminiがGoogle検索・Android・Google Workspaceとの統合を武器にシェアを急速に拡大しているという背景を踏まえると、Gemini経由での引用・言及獲得に向けた対応の優先度を引き上げる合理性がある。

  • Google検索のAI Overviews・AI Modeとの構造的な関連性を踏まえ、既存のSEO資産(構造化データ、E-E-A-T要素、FAQ形式のコンテンツ)がGeminiの回答生成にも活用されやすい形になっているかを点検する
  • Google Workspace(Docs、Gmailなど)経由でのGemini利用シーンを想定し、業務文脈で参照されやすい実務的・具体的なコンテンツ(手順書、比較表、チェックリスト形式)の拡充を検討する
  • 関連する既存記事「Geminiの引用獲得戦略2026年版」を参照し、Gemini固有の最適化ポイントを体系的に確認する

よくある質問

Q1. Perplexityの参照シェアはどの程度低下したのですか。

StatCounterのデータによれば、2026年6月の7.91%から8月には4.31%まで低下した。

約2カ月間で約45%の下落に相当し、より長期のスパンで見ても2025年4月の12.07%というピークから2026年3月時点の7.07%へと、40%以上の低下を記録している。短期・長期いずれの時間軸で見ても、明確な縮小トレンドが継続していることがわかる。

Q2. Geminiの参照シェアはどこまで伸びましたか。

2026年8月時点で10.9%まで上昇した。

2025年4月時点ではわずか2.31%だったことを踏まえると、12カ月で約4倍という急速な成長を遂げている。この伸びは、Perplexityおよび Microsoft Copilotのシェアを奪う形で進行しているとされ、AIチャットボット経由の参照トラフィック全体における勢力図の塗り替えを象徴するデータとなっている。

Q3. Search Engine Journalの記事は「Perplexityの追跡をやめるべき」と結論づけているのですか。

いいえ、反対の立場を取っている。

筆者のGreg Jarboe氏は、Perplexityのシェア縮小を踏まえても完全な追跡打ち切りには反対しており、代わりに"de-weight"(重み付けを引き下げる)という現実的なアプローチを提案している。具体的には、ChatGPT・Gemini・Claudeを「コア層」、成長トレンドにあるプラットフォームを「成長中の層」、Perplexityなどを「新興・専門層」とする3層構成のトラッキング体制を推奨し、Perplexityについても継続監視は維持すべきだとしている。

Q4. Similarwebのデータでは各AIアシスタントの利用比率はどうなっていますか。

2026年5月時点で、ChatGPT 53.9%、Gemini 27.9%、Claude 9.2%、Perplexity 1.3%とされている。

これはStatCounterの「参照シェア(サイトへの流入経路としての比率)」とは異なる「利用比率」の指標だが、いずれのデータでも「ChatGPTが圧倒的首位」「Geminiが明確な2位グループ」「Perplexityは相対的に小さいシェア」という共通の構図が確認できる。

Q5. Claudeのシェアはどう変化していますか。

StatCounterのデータでは、2025年4月の0.30%から2026年3月には2.91%まで上昇しており、2月の1.37%から3月にかけては2倍以上に急伸した。

絶対水準としてはChatGPT・Geminiに及ばないものの、Similarwebの利用比率9.2%も踏まえると、Claudeは着実に存在感を拡大しているプラットフォームの一つと位置づけられる。今回の記事でもChatGPT・Geminiと並んで「コア層」に含めるべきプラットフォームとして扱われている点は注目に値する。

Q6. なぜGeminiはこれほど急成長しているのですか。

StatCounterのCEOであるAodhan Cullen氏は、Geminiが検索・Android・Workspaceなど複数プラットフォームの統合を活用していることを成長要因として挙げている。

単体のチャットボットとしての性能だけでなく、Google検索という圧倒的なユーザー基盤、Android OSというモバイル端末シェア、Google WorkspaceというビジネスSaaS基盤との統合効果が、Geminiの参照シェア拡大を後押ししていると考えられる。この構造は、他のAIチャットボット単体では模倣が難しい強みであり、今後もGeminiの優位性が続く可能性を示唆している。

Q7. 調査機関によってChatGPTのシェアの数値が大きく異なるのはなぜですか。

計測方法論(対象地域、パネル調査かログ集計か、期間の粒度など)の違いによるものと考えられる。

例えばStatCounterは2026年3月時点でChatGPTのシェアを78.16%(初の80%割れ)としている一方、higoodie.comの「AI Search Traffic Report 2026」ではChatGPTのAI参照シェアが89%から63%へ低下したとする分析もある。両者の絶対水準・低下幅にはかなりの開きがあり、単一の調査機関の数値を絶対視せず、複数のデータソースが示す「方向性の一致」を重視して解釈することが望ましい。

Q8. 自社サイトでもPerplexity経由のトラフィックが減っているか、どう確認すればよいですか。

自社のアクセス解析(GA4等)またはWebサーバーのアクセスログで、Perplexity関連ドメインからのリファラートラフィックの推移を過去12カ月分確認するのが基本的な方法である。

外部調査機関のデータはあくまで市場全体・特定パネルの傾向であり、自社サイトへの実際の影響とは必ずしも一致しない。業種やターゲット顧客層によっては、市場平均とは異なる傾向(Perplexityのシェアが維持・拡大している、など)を示すケースもあり得るため、外部データを参考にしつつも、最終的な判断は自社固有のデータに基づいて行うべきである。

Q9. BrightEdgeやhigoodie.comのデータはStatCounterのデータと矛盾しているのですか。

BrightEdgeのデータはStatCounterと方向性が一致しており、Geminiの躍進を裏付けている。一方でhigoodie.comのデータは絶対水準・変化幅の点でStatCounterと差異がある。

BrightEdgeは2026年第1四半期のデータで、Geminiが消費者向けAI参照トラフィックにおいてChatGPT以外の全ライバルの合計を上回る規模で2位に浮上したとしており、これはStatCounterが示す「Geminiの急成長」という傾向と整合的だ。一方higoodie.comは、ChatGPTのシェア低下幅をStatCounterよりも大きく見積もっており、これは計測方法論の違いによるものと考えられる。個々の数値の完全な一致を求めるのではなく、複数のデータソースが共通して示す大きなトレンドの方向性を判断材料とすることが実務上重要である。

Q10. 今後、AI可視性トラッキングの優先順位はどう変化していくと考えられますか。

短期的にはChatGPT・Gemini・Claudeの「コア層」への投資優先度がさらに高まり、Perplexity・Copilotは「新興・専門層」としての位置づけで継続監視される流れが続くと考えられる。

ただし、AI検索市場は依然として変化の速い領域であり、StatCounterのデータが示す通りわずか2カ月(2026年6月→8月)でシェアが大きく変動するケースも実際に起きている。現時点での「コア層」「成長中の層」「新興・専門層」という位置づけは固定的なものではなく、四半期ごとなど定期的な頻度で見直しを行い、シェアの変化に応じて柔軟に階層の入れ替えを検討する運用体制を維持することが望ましい。

関連記事

参考文献

  1. ChatGPT, Gemini & Claude Lead AI Visibility, Is It Time To Stop Tracking Perplexity?Search Engine Journal(参照: 2026-09-13)
  2. Google Gemini overtakes Perplexity to become second largest source of AI chatbot referrals to websitesStatCounter Global Stats(参照: 2026-09-13)

関連用語

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